天気図 |
この山行時の天気図 ;株式会社ウェザーマップ/気象人 のページへリンクさせていただいております |
装 備 |
水タンク:1L 1食+行動食2日分
コンロ(中カートリッジ*1)、ツエルトシート、スコップ
30Lザック(9kg)
足元 ;山スキーセット+アルペン靴 orアイゼン
手元 ;Wストック orピッケル
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反 省 |
見極め |
斜面の不安定な場所でのセット変更をするのは人も荷物も滑落の危険となる 登るのも、滑るのもできるだけ斜面に取り付く前に状態を見極めて準備しなければ |
あせらず確実に |
スキーシールやアイゼンの装着、都度荷を開けるなど 雪山ではどうしても必要な停滞時間が発生する 雪山行が工程時間に対し移動時間割合が少なくなるのはこのためだ
グローブごしに自宅で練習しても、フィールドではあせりがちになってしまう
しかし、あせらず確実に それが後々 楽で安全な山行となる |
雪質の変化 |
スキーで滑っている最中に雪質が変わると対応できない 登っている時に感じた雪質が滑る時には変わっているのはあたりまえの事だ 自分の技量・体力ではゲレンデのようにスピードを出してはだめ 転倒は危険だし体力を使う |
車 |
整備はちゃんとしていたつもりだが 今までほんとにご苦労さまでした |
良 点 |
ビバーグの準備 |
今回の雪や風の状態の中 自分の力量での日帰りは無理だった
【登る途中でに良いビバーグ場所を見つけられた事 ビバーグの準備をしていたコト】 これが無ければ、登頂をあきらめ途中で引き返えすことになったであろう |
アイゼン、ピッケル |
初めてのアイゼン&ピッケル使用だったが、今回のレベルでは問題・不安なく使用できた
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日本の山々を行くと【御嶽大神】=御嶽を信仰するモノに出会う 各地にも【御嶽】の名の場所がある
その信仰の総本山がこの御嶽である
木曽の御嶽山は、現在でも聖地である 夏になれば数多くの白装束の信者が[六根清浄]を唱えながら頂上を目指す
庶民には開放されていなかった【御嶽詣】を 覚明行者が現在の黒沢口を 普寛行者が王滝口を万民のために開放したのが江戸末期 またたく間に広まった【御嶽大神】 カトリックならバチカン ユダヤ教で言えば嘆きの壁にあたるモノが【御嶽大神】ではこの山なのだ
古来の山岳信仰の教えに【生まれ代わり】がある 【聖なる山に漂う霊魂(神の一部)が御神縁で現世を暮らし 死後再び、霊魂は山に戻り次の御神縁を待つ】荒々しい景色を覗けば地獄を、お花畑が拡がる丘を歩けば浄土を想う素直な気持ち 【六根清浄】現世での人間の五感+心を清めたいと願う祈り 当時の人々がいかに御嶽を詣でしたかったのか興味深い もし当時の信者の方々が、道具と情報に恵まれ自分のように雪と氷の御嶽を詣で観る事ができていたらどのように思うのであろうか
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感 想 |
いろいろな事があった今回の山行 ゴンドラを使用したが、自分にとって厳冬期の3000m級初登頂 忘れることは無い山行だ
冬山はその自然の状態により進行スピードが読みにくい これだけ好天でも自然の状態は、よほどのベテランでなければ実際に山に入ってみなければ判らないと言うのがホントのトコロであろう
本来はゴールデンウイークの頃に多くの方が春山スキーに訪れる御嶽山 きっとその頃にはあのルンゼも、もっと滑りやすい状態であろう
上記したように御嶽は聖地である 信者の方々にとっては、「聖地でスキーなんて不謹慎な」と嘆くかもしれない
が、これが自分なりの山の接し方<愛し方<信仰だと思った |