山のもの ;海のものとも山のものとも
2006/09/25 up    
筑波山
つくしこ調整池〜東尾根〜男体山〜女体山〜ユースホステル跡〜つくしこ調整池
2006/09/22(fri.)
 単独.・1day・MTB登山 行程6時間 [行動時間 4時間10分]

マウンテンバイクを担いで登る
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください

自宅から一番近く、そして手軽な百名山は 筑波山
小学校時代の遠足から始まり、幾度も登った。 もう、ただ登るだけではつまらないので、MTB登山で行くコトにした
 自宅→茨城県真壁町 約80km/3時間
つくしこ調整池 65m 気象;曇り 無風 気温;17℃
07:00 start
FOMA
携帯はどこでも
良好です
明るくなった調整池の周りは、地元の方々の朝のウォーキングコース
意外と散歩している人が多い
自分はサンドイッチを食べ、自転車山行の準備をする
天気予報よりは、空模様が怪しい
『紫の似合う山だ それもよし_』 クランクを回し始める
薬王院までは、舗装された九十九折れの登り坂 朝一では結構キツイ
舗装路
15分
椎尾山 薬王院 180m 気象;曇り 気温;18℃
07:15〜07:35
椎尾山(シイオサン)薬王院
思っていたより古刹の雰囲気ある、立派な木造寺院
平安時代に最仙上人によって開山され、江戸時代は筑波詣での人々で
大変賑わったそうだ 現在は、静寂な天台宗の寺院
端麗な三重塔や本殿、仁王門など見る価値は十分ある
三重塔は、25mの高サで、1704年(宝永元)瀬左エ門の手によるもの
この匠は成田山新勝寺の三重塔も手がけたそうです

ぜったい ナニかが宿ってる
そしてなにより、周囲の木々の立派なこと!
樹齢500年以上の大きなスダジイ樹叢=シイノキが何本もある
太い幹に手をあてると、優しく話しかけてくるようでした
舗装路
25分
389m分岐 389m 気象;曇り 北東風 気温;19℃
08:00
バラックの建つT字路を左に折れ、車も走っていない林道をさらに登って行く

道が左鋭角に折れる389m地点から支線が発生する
ここから、いよいよオフロード走行だ
最初は砂利の緩やかな道 難なくこぎ進める

谷の先に、アンテナが目立つ男体山の頂が見えてきた
砂利担ぎ

20分 
〜東尾根〜 425m 気象;曇り 気温;**℃
小さな沢を越すと砂利から土へと路面が変わる 
そして、すぐに急斜度の崖に突き当たった
 『ここまでか〜』 三角フレームに肩を入れ、
高低差30mほどの崖をよじ登る
この崖を登ると東尾根の登山道に交わる
『なめていた…』 ヒルクライムどころではない
サドルに跨がるコトは無く、自転車を荷物として登山道を進む
登山道はかなり険しい そして筑波山は露岩が多い事を痛感する
 -古い時代に隆起した地層が、長い間風化にさらされているため-
〔ズルッ〕フロントタイヤが滑り、ペダルにスネを叩かれる 『☆#▼!
思わず蹴り飛ばしたくなる
関東ローム層の粘土と岩の組み合わせは、とても滑りやすいです
ブレーキを、車体と自分が滑り落ちないようにするためのストックのように使う

もう、こげません

押して〜

担いで〜

キノコの知識があれば…

遊んで〜

大岩を越える
プルプル震える腕で、
自転車を頭上に担ぎあげた
空身でも苦労するような岩場もある もう、移動はほとんど自転車を担いでいる状態
疲れて飽きると、セルフ撮影をしたり、面白そうな箇所でトライアルごっこをしたり
ほかに誰もいない山中で、独り遊びをしながら頂上を目指す
担ぎ
1時間10分
頂上遊歩道 745m 気象;曇り 気温;18℃
09:10〜09:20
どうやらなんとか 見覚えのある頂の周回遊歩道に出た 展望台と呼ばれている場所だ
今登ってきた道に対し、ロープが貼られ[立ち入り禁止]の札がある
下の入り口には、札もロープも無かった 途中、新しいオレンジのマーキングもしっかりあったし…
遊歩道の階段は、半分は押しながら、半分は担ぎながら男体山頂上に向かう

『はい。以後、気をつけます』

今度は階段路
押し&担ぎ
20分
立身石 805m 気象;曇り 北東風 気温;18℃
09:40〜10:10
大岩の上で、登山おじさん二人が展望をとりながら休憩中 自分とMTBも混ぜてもらう
立身石には、親鸞上人の伝説も残るが、それよりも自分は、幼少時代の間宮林蔵《間宮海峡の発見者》が、
ここで立身を祈願したという話の方に興味する
押し&担ぎ
15分 
男体山 871m 気象;曇り 無風 気温;19℃
10:25〜10:35
頂上への路が分岐する場所、『自転車をここに置いて行動しようか』とも考えたが、
平日で、人も少なそうなので頂まで 担いで連れていくことにする
男体山頂上には イザナギノミコトを祀る祠と、今は使われていない気象観測所が建つ

その気象観測所 昭和初期のモダンな洋館の門構で、場所的に不思議な感じがする

【シラネアザミ】

建物も、自転車も
ここにあるコトが不思議です
担ぎ
10分 
鞍部 800m 気象;曇り 無風 気温;21℃
10:45〜11:00

筑波山と言えば【がま】
男体山と女体山の鞍部は、ケーブルカーの頂上駅があり、お土産屋さんや、食事処も建つ
登山姿の方も多いが、どちらかと言えば軽装がふさわしい観光地
一服し、今度は女体山に向かって自転車を押す
押し&担ぎ
15分
女体山 877m 気象;曇り 北東風 気温;21℃
11:15〜12:00
女体山は妻(だった)イザナミノミコトを祀る祠が建つが、その裏手の岩場は、男体山よりも山頂らしい場所だ
標高も女体山の方が僅かに高い Coffeeを点て、ぬける秋風を感じながらトカゲをきめ込む

沢山のちびっ子の声が近づいてくる 小学生の遠足のようだ
やがて、頂上は黄色い帽子で埋め尽くされる
引率の先生は、じっとしていない子供を押さえつける
『自分も、あんなだった』 思わず微笑む

アンテナが乱立する筑波山

今日は霞模様
押し&担ぎ
10分
鞍部 800m 気象;曇り 気温;22℃
12:10
MTBを押しながら、小学生達の列の最後尾に並び、鞍部へと戻る
食事処の脇から下山開始だ
最初は木段・石段の路 MTBに乗って下りられなくはないが、ローインパクトのため、押しながら進む
標高700mぐらいからは、車一台分幅の土道になり、イヨイヨDH(ダウンヒル) 『自転車に乗れる!!』

【サラシナショウマ】

作業ジープ用の渡し木アリ
階段→土道
20分
ユースホステル跡 545m 気象;曇り 気温;24℃
12:30
ユースホステル跡までは、自転車を担いで登ったことを後悔しない、快適で楽しいDHを味わえる
路面状態もさほど荒れてなく、道幅も十分にある

ここでダートDHは終了
快適なDHを楽しめる
しかし、標高差150mほどなので〔あっ〕と言う間にユースホステル跡に着いてしまう ここからは、舗装路のDHだ
ススキに囲まれ、路肩に落ち葉が溜り始めたワインデイングを気持ちよく下って行く


季節が進めば山栗拾いができそう

カーグラ風に
舗装路
30分 
つくしこ調整池 65m 気象;曇り 気温;26℃
13:00 goal
まだ緑一色のみかん畑に出た 酒寄という集落 少し下り過ぎたようだ
庄屋様〜と呼びたくなるような、立派で大きな農家のたたずまいを見ながら
車を停めた駐車場に戻る
そのままMTBを車に載せ、次は笠間に向かう

Start & Goal つくしこ調整池
詳細→        
天気図  この山行時の天気図 ;株式会社ウェザーマップ/気象人 のページへリンクさせていただいております
装 備
  水タンク:1.5 行動食1日分
  コンロ(中カートリッジ*1)、ツエルトシート
  15Lザック(5.0kg)
  足元 ;アプローチシューズ・ローカット
Bike Hard tail
Weight ;13.0Kg
Tires F;26×1.25 ;XCブロック
R;26×1.25 ;XCセミスリック
反 省 タイミング 自然や登山道への、ローインパクトを心がけるのは無論、通常の登山者にも違和感を与えたくない
平日で人の少ない時期だったが、それでもやはり頂上付近には 多くの人がいる
今度は早朝とか、夕方にしましょう。
筑波山の周辺も、ライダーが多くなり、MTBの走行が禁止されている箇所が多くなっていると言う
みなさん気をつけましょう
good モノ物好き 登山と言うより、MTB遊び
そのMTBも、乗るより担いでいる時間のほうがが、はるかに長い “モノ物好き”な山行
でも、やってみると 『けっこう面白い』
大雨の中をずぶぬれで歩くとか、深雪のラッセルとか… に通じるモノがある
感 想  筑波山 元々変わった山です。
信州などから見れば〔名もない里山〕サイズながら、関東平野にポツンとあるおかげで,
ヤマトタケルや、常陸風土紀、そして万葉の時代からの、歴史ある山としてそびえている。
 世俗的な頂上付近や南斜面とくらべ、北斜面側はまだまだ里山感でいっぱいだった
この辺り、地図で見ると、林道が無数に走っている 人が少ない時期にまた走ろう 〜いや、“担ぎに”行こう
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