山好きなら一度は観た事があるであろう、五百澤智也(いおざわともや)氏の山岳画
時には登山者に地図以上の情報を与えてくれ、時にはその精密さに山ロマンをかきたてられる
『行こう、行こう』と想いながら地元での開催なので、つい足を運びそれていた。 が、やっと鑑賞することができました |
6×7版ステレオカメラ
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6×9版アダプタ |
一般平面地図は2次元の世界であり、方向や(水平)距離は正確だが、
実際に人が視る山の姿は、なかなかイメージがしにくい
五百沢氏の画は2.5次元 人が視る以上に山を正確に表してくれる
それなら、『写真で良いのでは?』と思うかもしれないが、通常の写真は
影で潰れたり白飛びなどが発生し、入組んだ尾根や谷などを含めた
山全体を一枚の写真で表すのは難しい |
そこで五百澤氏は、まず鳥瞰からステレオで写真を写し、それを細かく解析する
そこから見出された尾根や谷、山肌を精密にトレースして描く手法を用いる |
五百澤氏の画は、登山する者には山のイメージを抱きやすいし、
岩系の者 にとっては、ルンゼやクラックの貴重な登攀資料となる。
その解かりやすく正確な図は、氷河や地形・地質など世界中の学術研究の資料としても、たびたび用いられている |