09夏の立山三山と剱岳・北方稜線;山のもの
2010/01/22 up    
夏の立山三山と剱岳・北方稜線
室堂〜立山三山〜剱沢〜剣岳〜北方稜線〜池ノ平〜仙人谷〜雲切新道〜水平歩道〜欅平
2009年08月17日(月)〜19日(水)( 夜行バス+ )2泊3日
 単独・幕営・縦走
やっと好天が続きそうな今年の夏。 バリエーションルートの剱岳・北方稜線へ
『あっ、映画も本もまだです。』
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください
省略記号
枠 はクリックで拡大します
今回の山行ルート
一日目 ;2009.08.17
室堂〜浄土山〜雄山〜別山〜剱澤キャンプ場
行程時間;7時間50分  移動時間;4時間20分
気象庁の梅雨明け発表とは裏腹に、お盆の頃になってやっと山に出かけられそうな天候になった今年の夏。
天気と混雑を読んで夜行バスを予約した。
     自宅→電車新宿BT/22:30発→バスさわやか信州号》→室堂BT到着予定/07:15着

都心から室堂へ直通してくれる夜行バスは便利だが、夜行バスは苦手なので熟睡とはいかなかった。
室堂 2450m 6:50着 07:45 入山 気象;快晴 無風 気温;17℃ 携帯(FOMA);良好
有人小屋
湧水
温泉
バスは予定より少し早く到着した。 ターミナルになっているホテル立山を抜ければ数年ぶりの室堂平だ。
今日は時間・天候的に余裕がある 久しぶりの山行&バスで一気に標高2500mまで来てしまったので、
ミクリガ池を周遊して身体を慣らすとしよう。 水タンクを玉殿の湧水で満たし、ザックにセットする。
ミクリガ池の深さは15m、周囲の長さは631m
ミクリガ池
厳冬期の奥大日岳稜線には日本最大級の雪庇ができるそうです
地獄谷と奥大日岳(2606m
雄山の南西に位置する浄土山
浄土山の麓に咲くクチバシシオガマ
まだ人も疎らなミクリガ池の遊歩道 この時間の太陽は雄山稜線上にあるので、神仏の山は強烈な斜光で霞み、
その姿をミクリガ池やミドリガ池の静かな水面に映し出している。 今日は「八寒地獄」ではなく、神の台所のようだ。
遊歩道を30分ほど散策し、立山室堂山荘前の十字路に出た。 『ぼちぼちまいりますか。』
他の登山者は此処から直接、一ノ越に出て雄山を登る方が多いようだが、自分は立山曼荼羅になぞらえた立山縦走ゆえ、
浄土山から登り始める。
水平道登り 30分
浄土山登山口 2670m 08:15 気象;快晴 無風 気温;19℃
浄土山の西側に回り込むように登って行く登山道は、 最初はコンクリート敷も
交えた安定した道だったが、すぐに大岩がゴロゴロとなる。
室堂山展望台が近づくと一端平坦となり、途中で浄土山に至る道が左に分岐する。
周囲の少ない登山者は皆、室堂山の展望台に向かう。
浄土山に向かったのは、自分とボランティアの清掃登山のGrだけだった。
大岩の間を縫う様なトラバースは斜度がどんどん増してゆく。
清掃登山の若者達
登り急登 25分
浄土山 2831m 08:40〜08:55 気象;快晴 気温;14℃

重厚な雄山
グイグイっと岩窪の直登で
浄土山の稜線に出た。
石積みの軍人霊碑はスルーし、
印の無いない浄土山ピークで山見にふける
雲上の楽園
南にはザラ峠をはさんで五色ヶ原
彼方に槍穂のシルエット 龍王岳(2872m) Please click!
平坦な頂上を歩き始めると、すぐにコブのような龍王岳の下に出る。
山小屋とは少し出で立ちが異なる緑色の富山大学立山研究所が建っている。
稜線のT字路を左に折れ、今度は正面に皇神の峰を据え、一ノ越への下って行く。
稜線下り 25分
一ノ越 2695m 09:20〜09:40 気象;快晴 東部風 気温;18℃
有人小屋
暑くなってきた
一ノ越は浄土山と雄山を結ぶ稜線鞍部
立山曼荼羅によると、阿弥陀如来と聖衆の来迎する場所ということになるが、今日はブロッケン現象を招く天候とは程遠く、ジリジリとした太陽から逃れる為、多くの人々が一の越山荘の周囲で休憩している。自分もレーション
でも、好い天気です♪
登り始めると、やはりここからは人が多くなる。
しかしまだ渋滞するほどではないので、老若男女各自の
ペースで登って行ける。
ファミリー登山の子供にとっては岩登りになる個所、そこを自力でよじ登る姿はかっこいい。
富山地方では「立山を登って一人前。」という言葉が
今も伝わり、行事としている学校もあるそうだ。
登り 25分
ピーク 雄山 3003m 10:15〜10:50 気象;快晴 東微風 気温;20℃ 携帯(FOMA);微妙
お盆休みも過ぎたせいか、幸い人溢れる頂ではない。
待ち時間無く、頂上に建つ峰本社を拝することができる。
富士山・白山と並び日本三大霊山に数えられる雄山の頂上には祠だけでなく、ちゃんと神主さんがいて
お祓いまでしてくれるのだ。
この部分が無ければ、雄山は剱岳より低いゾ
社のみが建つ山頂だ
拝観料:¥500を納めねば立てぬ頂 袴は水色デス
頂上境内は、頂なのに丸石が敷かれている。
 この丸石は、願う者が麓の河原石をここに奉納したモノだそうで、
神社が稜線より一段高いのは、その願掛け石が積まれたおかげだそうだ。
積まれた石のおかげで雄山は3000m級の山となっている_トカ ちゃんと巫女さんも居ます
立派な社務所も建っています
安全祈願終了
自然・神・仏 立山は古くから信仰の山だった。 その中心がこの雄山だ。
雄山は、神仏混淆の立山信仰期には阿弥陀如来として、現在は雄山神社の峰本社として、
伊邪那岐天手力雄を祀っている。
牛王玉印は拝観料に含まれる 御朱印は別途初穂料を納める
左;立山牛王宝印開山縁起に出てくる白鷹と黒熊を図案化したもの
右;社務所があるので御朱印も書いてもらえます             
黒部の源流方向は山山山だ
この下にアルペンルートのトンネル
パウダーが楽しめるらしい…
黒部側、サル又のカール
ちらっと剱が見える
この先の路もcheckしておこう
立山という山は無い。 登山的にはこの雄山、先の大汝山と富士ノ折立の三山を合わせて立山と呼ぶが、
実際の立山は室堂、地獄谷、弥陀ヶ原など一体の地理的要素と、
信仰や登山など、さまざまな要素を兼ね合わせて“立山”と称している。
山崎カール
極楽と地獄が隣り合わせの立山
稜線 15分
ピーク 大汝山 3015m 11:05〜11:15 気象;快晴 西微風 気温;20℃
岩上にも登れます
あの岩が立山の最高峰
『登山に戻ろう。』雄山から稜線を北へ。
立山の主峰は雄山だが、最高峰は隣の
大汝山(おおなんじやま)だそうだ。
登山道から少し登った岩の上に立てば、
雄山より10mほど高い。
青い屋根は休憩所
剱の頂が顔を出す
稜線 10分
富士ノ折立 2999m 11:25〜11:35 気象;快晴 西微風 気温;20℃
折立(おったて)とは、連句において紙を折った後の最初の句のコトだそうだ 右に黒部の渓谷、左に室堂平の稜線歩きと行きたい
トコロだが、登山道は室堂側につけられているので
両側に山々が広がるセンタ歩きとはいかない。
それでも所々の頂に立てば、翠色の黒部ダムを
挟んで後立山の山並を拝める。
黒部ダムとの標高差は450mほどだ
黒部ダムと針ノ木岳
稜線 25分
真砂岳 2861m 12:00 気象;快晴 北微風 気温;18℃
変わり目を示す富士ノ折立を越える、ザレた幅広稜線が始まる。
ラクダの背を歩くような大きなUp&Down 景色好く、風も弱いので稜線センター歩きは気持良い。
楽しい稜線センター歩き♪ Please click! Please click!
稜線 50分
別山 2874m 12:50〜14:40 気象;快晴 無風 気温;19℃ 携帯(FOMA);良好
真砂乗越(2750m)に下り、そこからひと登りでテーブルのような平らで広い頂上に出る。

別山の入り口は針地獄!?
ここまで来たら北峰まで足をのばそう
水少ない硯ヶ池
奥が別山北峰(2880m)
柴崎さん、長次郎さんも視た景色
剱岳〜八ッ峰
別山からは遮るモノ無く剱沢越しの剱岳が望める。
特に片道10分ほどの北峰からの剱岳は、険しい八ッ峰さえ従える威風堂々な山姿だ。
背後には白馬も連なっている。
もう、今日の幕営地;剱沢は足元だ。 安心してこの山姿をスケッチするとしよう。
稜線 25分
御前乗越 2750m 15:05 気象;晴 無風 気温;22℃
別山北峰から直接剱沢に下りた踏み跡もあるが、登山道ではないようだ。
また、別山から少し下りた場所から発する剱沢への登山道は通行禁止となっていたので
一端、御前小屋まで行ってから剱沢に入る。
Please click!
雪渓上の稜線に剱御前小屋
下り 30分
幕営 剱澤テント場 2560m 15:35 着 気象;晴 無風 気温;21℃ 携帯(FOMA);圏外
有人小屋
水の入手可
太陽のようなウサギギク リンドウは秋の花か_
竜胆
ロケーション 最高です
今日の宿 剱澤のテン場
剱御前の小屋から今歩いてきた稜線の腹を巻くように剱沢に降りて行く
剱沢には真夏の花畑が広がっていた。
テントを設置し、周囲を散策していると一服剱でヘリがホバリング。 滑落事故のようだ 『明日は気を引き締めて_』
無事救助されたようです 優しく美味しい五穀スープ オヤスミナサ〜イ
夕食を済ませれば、星も観ずに早々にシュラフに入る。 昨夜の夜行バス内ではよく眠れなかったし、明朝は超早出だ。

二日目 ;2009.04.03 
剱澤キャンプ場〜剱岳〜北方稜線〜小窓雪渓〜池の平キャンプ場
行程時間;9時間  移動時間;6時間45分
幕営 剱澤小屋テント場 2560m 03:30 出立 気象;星空 無風 気温;6℃ 携帯(FOMA);圏外
有人小屋 02:00起床
周囲のテントに動きは無く、まだ真っ暗。 今日はヘッデン歩きでスタートだ。
下り登り 25分
剣山荘 2475m 03:55〜4:05 気象;晴 無風 気温;8℃
有人小屋 一端、大きく暗闇の剱沢に下り、雪渓の沢を越える。その先も小さな沢を幾つか横断して行く。
闇中の進行だが、マーキングがしっかりしているおかげでヘッデン歩きでも難なく剱山荘に着く。
小屋に明りは灯っているが外に人影は無い。しかし先の一服剱に向かう登山道には、すでに1パーテーィの灯りが
チラついているし、剱沢からやってくる灯りも見える。
身体は暖まった 防寒のレインスーツを脱ぎ、自分も剱に取りつく。
登り 20分
一服剱 2618m 04:25〜04:30 気象;晴 無風 気温;9℃
シルエット剱 白み始めた空を観ながら一服剱で一服。
しばらく使わないストックをザックに縛り付けていると、
若者Grが登ってきた。 どうやら部活のようだ。
自分より後立ちで剱澤を出立したのに、若者POWERは頼もしい。
急登注意個所 40分
前剱 2813m 05:10 気象;晴 無風 気温;12℃
前剱で太陽を迎える あそこが頂上ね クサリが沢山かかっています
まだ、ここまでに至る者は少なく、前後の登山者も山慣れしている方々の
ようなので前剱や平蔵ノ頭のクサリ場など、難所と呼ばれる個所も渋滞せずに
登って行ける。 むしろ自分の場合は気持だけ先行し、体力が追いつかない。
花を観る余裕はある 前剱ノ門 前剱に向かうオジサン
途中で先行された軽荷のオジサンが、かにのたてばい下でカメラ片手に待っている
「人が居ないと、難所が判らないから〜」
『はいはい』 モデルになって岩にしがみついたが、
登ったところで我息は切れた。 再びオジサンに先行してもらう。
確かにヒトが居ないとよく判らない
かにのたてばい
渋滞無しで
Please click!
平蔵谷
急登注意個所 1時間
ピーク 剱岳 2999m 06:10〜06:35 気象;快晴 北東風 気温;14℃ 携帯(FOMA);微妙
先行の単独行のお二人に続き剱の頂に到着。
立山曼荼羅においては針山地獄;死者の山だった剱岳の頂にも、今は立派な
祠が建っている。
今回はオジサンに撮ってもらいました
息を切らして登りつめた剱の頂だが、此処は今回のストート地点だ。
頂から続く北方稜線は、尖った石峰が連立していて恐竜の下顎のように見える。
氷河と火山 立山の地形の複雑さがよく判る
剱の頂から観る剱沢、立山三山
ここからが本番だ
ヘルメットを被り、北方稜線への準備を整え終える頃、ペア登山のお二人も登ってきた。
北方稜線へ
オジサンお二人は、登ってきた前剱方向で下山した。
自分はペア登山のお二人に見送られ、今回のメインである
北方稜線へ、いざ踏み出す。
バリエーションルートとされる剱岳・北方稜線 初めて歩く路だ。
剱岳・北方稜線は一般的な登山道ではありません。
剱の頂を後にして
Please click! ゴツゴツの岩稜線に癒し系の果実 やはり剱沢側の方が険しくないようだ
   チングルマの花と果実             
長次郎のコルまでは、岩稜線に沿って下って行く 幅広の稜線だが、不安定な岩も多いので慎重に足を出す。
稜線下り注意個所 35分
長次郎のコル 2875m 07:10 気象;快晴 北東風 気温;14℃
長次郎のコルに下りきる前に、先の長次郎の頭をチエックする。
ルンゼの厳頭手前から右へ あの岩壁をトラバースかしら!?』
実際、ザレの左側を登り、ルンゼ源頭手前で右側の低木が這う岩棚へ
そのまま斜度70°ぐらいの岩壁を水平トラバースで進んだ。
しだいに岩棚は狭くなり、核心部の距離2mほどでは、岩棚から踵が飛び出ている状態になってくる。
もちろん落ちたら長次郎谷にすいこまれてしまうが、足場・ホールドは安定しているし、先には踏み跡も確認できたので、そのまま進んだ。
Please click! 反対側からだとルートが読みづらい
水平トラバースした岩壁
長次郎ノ頭のトラバースが済むと、踏み跡は稜線センターを外れ、長次郎谷側のザレ斜面を蛇行するようにつけられている
岩稜線を行きたい気持ちがわくが、ここは前行者に従おう。
自然は面白い ここも安全地帯
大岩間の広場
よく写真が掲載されているバンドのトラバース個所には新しいお助けロープが奢られていた。
さきほどの長次郎の頭の岩棚よりはるかに広いので、身体を正面に向けて歩ける。 ビレイするというよりも
悪天候時や、逆から来た場合には『人が通った道』の判断にはなるだろう。
マーキングに従い進めば大岩の広場に出る。 稜線と大岩の間は土の平地で4・5張りのテントが設営できそうだ。
大岩間の広場を抜けたら、左90°に折れ稜線に出る。
稜線注意個所 30分
池ノ谷尾根の頭 2890m 07:40〜08:00 気象;快晴 北東風 気温;℃ 携帯(FOMA);良好
別のルートもあるようでした 断崖のエッジ稜線を這木に沿って進み、赤茶色の
池ノ谷尾根の頭の頂へ
この頂は安定した広場なので荷物を下ろして休憩だ。
携帯の電波もよく入ったので下界にメールする。
北方稜線は要ヘルメットです
まだ肉眼で剱の頂に立つ人を確認できる
池ノ谷尾根の頭でふり返る あまり目にすることのない剱岳の裏側
急下り注意個所 20分
池ノ谷乗越 2850m 08:20 気象;快晴 南風 気温;13℃
池ノ谷尾根の頭から先を視ると、池ノ谷ガリーや小窓ノ王など、先の様子が見えてきた。 今日は天気が良くて助かる。
稜線寄りから下りはじめ、途中から少し黒部側のスラブ壁へ。
脆い岩も混じるので、何度も確認しながら慎重に池ノ谷乗越に降り立つ。
路なんか無さそうに見えます
まだ先は長そうです
所々に薄いマーキングがありました
この岩壁を下りてきました
池ノ谷ガリー
池ノ谷乗越は狭いキレットで、稜線の北側にはガレ・ザレ斜面が底も見えないほど長く伸びている。
悪場で有名な池ノ谷ガリーだ。
入ってみると、最初は明確な踏み跡があり、斜度も上から視た程きつくなく安定していた。
『楽勝か?』と思ったが、やはり甘く無い。
次第に踏み跡は不鮮明になり、地は足を乗せただけで流れだすようになる。砂礫だけでなく、大きな石も平気で動く。
早く抜け出たい気持ちはあるのだが、『焦ってはいけないゾ 慎重に。』
なるべく安定な場所を選び、谷中を右に左に蛇行するが右の岩峰下は落石した大岩だらけだ。
Please click!
池ノ谷ガリー
日陰のせいでいっそう悪場に見えます
Please click!
注意個所 25分
三ノ窓 2650m 08:45〜09:00 気象;快晴 南風 気温;18℃ 携帯(FOMA);圏外
あの岩が落ちてきたら…
こんな所をよくまぁ
『ぶへ〜』池ノ谷乗越から標高差200mのガリーを抜け、三ノ窓に逃げ出た。
『幸い今日は前後にヒトが居ないので助かったゎ』胸をなでおろす。
三ノ窓はビルのような巨大岩峰;チンネや小窓の王を真下から見上げる場所だが、
池ノ谷ガリーの中に比べたら、極楽のような安全地帯だ。
三ノ窓雪渓には雪が豊富に残っていた。 春山スキーが楽しめる場所だそうだが、
盛夏の今でも滑れそうだ。
テントを張るスペースも充分ある
鹿島槍 五竜岳が美しい
Please click!
急登注意個所20分
稜線 乗越 2780m 09:20 気象;快晴 気温;**℃
小窓ノ王の発射台 次は小窓の王を越す
路は三ノ窓から再び池ノ谷ガリーを少し下り、
小窓の王の西側、発射台のようなガレた坂を登って行く。
岩壁沿いには腐ったフィックスロープも張られているが、
池ノ谷ガリーのような不安定さは無いので楽に登れる。
丁度、稜線を乗越すトコロで対向から登山者がやってきた。
池ノ平を朝立した単独のオジサンだ。
お互いに先の状況を確認する。 先の雪渓は楽勝のようだ。
小窓ノ頭
『いきなりですか!?』
稜線を乗越すと、さきほどまでの険しい岩世界がウソのような緑の草原が
広がる牧歌的世界に変わった。
黒部渓谷を挟んで後立山の峰々も伸びやかに広がる。
登山道は小窓ノ頭には登らない。 剱沢側の山腹を大きく巻きながら行く。
稜線沿いは行けないらしい

あそこまで下るのね
『え〜っ』と言いいながら大岩まで下る。
そこから再び小窓ノ頭方向に登り返す
こう見えて毒草だそうだ
小窓ノ王をバックに咲くコバイケイソウ
雪が柔らかでした
一つ目の雪渓
剱岳・北方稜線を歩く必須道具にアイゼンピッケルがある それは真夏でもだ。
小窓ノ頭の山腹を巻く際に、急な雪渓を二か所横断しなければならないからだ。
しかし、今年は雪が少ないようです。小窓ノ王乗越しで会ったオジサンが言われたように、
最初の雪渓はピッケル片手にキックステップで、二か所目は3mほど高巻きすれば
越すことができました。     雪渓の状況は年・季節・天候で大きく異なります
ここを越えれば稜線も近い
二つ目の雪渓
稜線注意個所 1時間30分
小窓 2350m 10:50〜11:00 気象;晴 無風 気温;21℃
再び稜線に戻ると池ノ平山が大きく見え、下部には小窓の雪渓も見えてきた。
道は小窓に向かっての下りで、小窓の手前では馬場島側を行く。 標高が下がったので、背丈ほどの低木がうるさい。 
池ノ平山 北峰(2561m)・南峰(2555m)
本来の北方稜線は池ノ平山までだが、
急峻な藪漕登り必死だそうです。
Please click!
小窓雪渓を見下ろす
舞楽の鳥兜にそっくりだからこの名がつきました
ヤマトリカブト
真夏の雪渓に降り立つ 今日は少し暑かったので、雪渓上を渡ってくる風が心地よい
雪は柔らかいので、ストックのゴムキャップを外しただけで充分歩ける。
すごい量の残雪だ
小窓雪渓
雪渓上は天然クーラー
池ノ平小屋番の方によると、
先日も入口を見落とし、雪渓で
ビバークされた方がいたそうです
場合によっては枯れているかもしれません
これは一つ目の滝
雪渓を下りはじめると、すぐに右岸に落差5mほどの小さい滝が雪渓に直接注いでいる。
そのまま雪渓を下りて行くと二つ目の滝音が聞こえ始める。
旧鉱山道口は二つ目の滝より少し上部の左岸だ。 カラフルな四色マーキングから入ると、路はそこから尾根を
ほぼ水平に越すようにつけられている。
下り 15分
旧鉱山道口 2200m 11:15〜12:10 気象;晴 無風 気温;19℃
二つ目の大滝を真横に見る頃には、雪渓より30mほど高い場所を歩いている。
旧鉱山道も雪渓を高巻きしている間は片側は崖で、濡れたら滑る一枚岩や青草で
足元が見えない個所もあるので注意が必要だ。
片斜面の緩い登りが、少し斜度が増して尾根を越えた。
『これで、安心』 展望台と呼ばれる尾根の尖端から少し戻って、coffeeを飲みながら
二つ目の滝をスケッチする。
Please click!
二つ目の滝
旧鉱山道口
 悪天候時、見落とさないように
最初は注意が必要な旧鉱山道
水平道 25分 剱岳・北方稜線のルート図
幕営 池の平小屋 2045m 12:35 到着 気象; 気温;℃ 携帯(FOMA);圏外
有人小屋
水の入手可
尾根越しの辺りは 今までの高山帯とは異なる種類の花が沢山咲いていて最後の踏ん張りを後押ししてくれる。
尾根を回り込めば小屋が見えてくる。
小屋近くで小屋の番のおじさんが上がってきた。 「ずいぶん早着だな〜」食材狩りなのであろう、カゴを片手に
オジサンは笑顔だ。 『はぁ〜 まぁ〜』(ほんとうはまだ、池ノ平に今夜泊るかどうか決めていない…)
クガイソウが沢山咲いていました 小屋の周囲は一段とのどかな風景だ 池ノ平小屋
『剱岳・北方稜線 無事終了。』小屋は先着の方々の笑い声で賑っていた。
たしかに途中でスケッチしてた割には、予定よりだいぶ早い。
『どうしようかな〜』時間・体力的にも先の仙人池ヒュッテ・仙人池温泉の小屋までは行けそうだ。
しかし、そのどちらにもテント場が無い。 『次のテント場は阿曽原か』 新しい登山道“雲切新道”は
まだ歩いた事が無いので勝手が判らない_ 
小屋前の広場から望む八ツ峰の裏側には、よくない雲も少し湧いてきた。
『今日はここまで。』おじさんに幕営を申し込み、ついでにカレーライスもオーダーする。
水は豊富だ 露天五右衛門風呂 チンネの湯 内風呂の扉に書いてありました

旨いっちゃ〜
古いタイプの山小屋_テント泊りにはあまり関係ない_だが、
ここは水は豊富だし景色も良い。おまけに露天五右衛門風呂まであるのだ。
到着後すぐに申し込めば、チンネの湯に入れたかもしれないが、
スケッチを終えた頃には小屋泊りの方が多くなってしまった。
 『残念だっちゃ〜』  テントも合計4張りに増えていた
池溏にモンローの唇が映る
ヘリポートを兼ねるテン場は平らでGood! 小屋から10分ほど下ると平ノ池でスケッチしていたが、
ガスが出て白っぽくなってしまう 『我が家に戻ろう。』
カロリーメイトは今日の行動食の残り
今回は軽量化の為、質素な食事
やっぱり恐竜の下顎だ
今日も早寝
明日も早起きの予定だ

三日目 ;2009.04.04 
池ノ平キャンプ場〜仙人池〜雲切新道〜阿曽原〜水平歩動〜欅平  → 自宅
行程時間;11時間 移動時間;10時間
幕営 池の平小屋 2045m 04:00出立 気象;星空 無風 気温;10℃ 携帯(FOMA);圏外
有人小屋
水の入手可
軽目の朝食で
かんてんぱぱの寒天うどんは、お勧めの山食
今日は下山日だが、半夜中の3:00には行動を始める。
16:00頃、欅平からトロッコ列車に乗れば、今日中に自宅に帰る算段だ。
テントを撤収し、沈みはじめたオリオンを正面に歩きだす。
登り 20分
仙人峠 2140m 04:20 気象;星空 無風 気温;**℃
仙人峠までは緩やかに登ってゆく。
峠のベンチで荷を背負ったまま一息しながら、新月間近の薄い月を観る。
峠から仙人池側には木道が整備されている個所が多く、ヘッデンでも歩きやすい。
夜明前に仙人峠越える
下り 15分
仙人池ヒュッテ 2085m 04:35〜04:45 気象;晴 無風 気温;14℃ 携帯(FOMA);圏外
有人小屋
仙人池ヒュッテ090-1632-9120
ボケボケ写真だゎ〜 写真愛好家が集まる仙人池ヒュッテだが、この時間はまだ誰も外にいない。
仙人池に映った蒼い剱に別れを告げて、仙人谷を下りはじめる。
仙人谷に出る
金属ハシゴを下りて仙人谷の底に降り立つ
太陽はまだ後立山の裏だ
あの娘にも見せたいこの大自然 右岸左岸を行き来しながら
右岸・左岸を行き来しながらどんどん谷を下って行く。
大きなスノーブリッジを越えれば仙人温泉から立ち昇る湯けむりが見えてくる。
スノーブリッジ
下り 1時間25分
仙人温泉小屋 1545m 06:10〜06:20 気象;晴 無風 気温;18℃
温泉
有人小屋
小屋前で休憩していると、小屋番のおじさんが洗濯物を干しに出てきた。 この先の雲切新道の様子を尋ねると、
「仙人ダムは屋上から階段を下りて建物の中に入るんだ。 欅平までは長丁場だから気をつけて」と言い、
一端手を止めポケットから取り出した飴をくれた。有り難く頂戴し 『今度は温泉目的で来ます。』と、心より答える。
小屋前を下って、再び仙人谷を渡るとり雲切新道に入る。
ここは天然温泉が楽しめる山小屋だ 登山道の直ぐ側に源泉 今日は手湯だけで我慢ダ
仙人谷を渡ると登山道の横に仙人温泉の源泉だ。
下り登り 25分
1629ピーク 1629m 06:45 気象;晴 無風 気温;20℃
湯煙を後にしても、尾根を乗越すまでは緩い登りが続く。
雲切新道は自分にとっては、初めてのルートだ。
以前は、先ほどの温泉小屋をまっすぐ抜け、仙人谷に沿って阿曽原に出た路も、
道が荒れ危険個所が増えたため2007年から新しくつけられたのがこの雲切新道だ。
なぜかルンタが
仙人谷を見下ろす 結構荒れてます
尾根頂上の1629ピークから尾根すじを一気に下る雲切新道。
ハシゴやロープも張られ整備されているが、いかんせん新しい道路なので
まだ土が落ち着いていない場所も多かった。
樹林帯のため、あまり展望が望めない。 淡々と仙人ダムを目指した。
かわいいヤマハギ
下り/  2時間
仙人谷ダム 850m 08:40 気象;晴 無風 気温;22℃
湧水
長い下りに飽き始めたころ、急なハシゴの下に刺激的な青色が広がる 黒部渓谷の底;黒部川だ。
雲切新道はダムの縁を進み、先ほどまで歩いていた仙人沢を越えるとダムサイトの管理建物の屋上に導かれる。
仙人温泉小屋のおじさんが教えてくれたように屋上で黒部ダムに向かう下ノ廊下と阿曽原に向かうに道は別れ、
建物屋上から鉄階段を下りて、今居た建物に入る扉を開く。
『これも登山道!?』 建物の中は人の気配は無く、コンクリート壁を伝わる機械の唸り音だけが響いている。
案内表示に従い進むとトンネル状の通路だ。 トンネルは途中で迷路のように枝分かれしたり、軌道を横断したりと、
どこかの工事現場を見学をしているような気分になる。
ダイブしたくなる青でした
最後は急なハシゴを
急に人工的な場所となる 案内板を読みながら進みます
鉄階段を下りてこの扉の中に入る
中島みゆきが歌った場所も近い
高熱隧道の一部を行く
関西電力黒部専用鉄道
『へんな感じ〜』
扉はちゃんと閉めましょう
阿曽原側口
登山道に充てられた隧道は鉄柵門で終わる。
そこを出ると、コンクリート造の建物がいくつも立ち並ぶ人見平だ。
現在、黒部ダムは関西電力が管理しており、下流にあたる黒部専用鉄道や、先の
水平歩道なども関西電力が整備管理している。 人見平の建物はそこで働く人々の
宿舎で、今も多くの方が此処に詰めて働いている。
『人里はまだまだ遥か_ 大変な仕事だ。』と思いながら平坦な人見平を歩く。
ヘアピンに方向転換すると、いきなり長い木ハシゴの登りが現れ工事現場見学気分から一転、
『あぁ、山行中だった。』となる 阿曽原に出るには一端登り返せねばならないのだ。
現在は通行できなくなってしまった仙人谷のルートは、直に阿曽原に出たので、『これが増した分か』
雲切新道は以前の仙人谷ルートに比べ、下りの地図時間で1時間ほど増している。
しかし、 仙人温泉小屋のおじさんによれば、旧道を使う方も年数パーティいるそうだが、
やはり雪渓がある期間は危険だそうだ。
大汗で登り返すと、しばし水平な道となる。 緑々した木々が日陰を成してくれているのが救いだ。
てろてろ歩いていると、山行のオジサンが追い抜いて行った。
アプローチ登りアプローチ下り 1時間10分
阿曽原温泉小屋 860m 09:50〜10:05 気象;晴 無風 気温;24℃
有人小屋
水の入手可
温泉
幕営
プレハブの阿曽原温泉小屋 山の蝶は、なかなか羽を広げて休まない
阿曽原谷の滝
水平な道から、人見平から登った分を今度は一気に下り返して阿曽原の小屋に出る。
先ほど、先行されたオジサンが休憩している。 自分も一休みだ。
おじさんは今朝、仙人池ヒュッテを立ったそうで、今日は宇奈月に泊るそうだ。
下のテント場では蛇口から水が出る すでに残り少なくなった給水しておこう。
テント場にある温泉のカンバンが魅力的だ。
チビチビが沢山いました
ほんとに最後の急登でした
『最後の登りでありますよ〜に』

水平歩道らしくなる
阿曽原から水平歩道に至るには、再び20分ほど登る。
共に小屋を出たオジサンと『今回、最後の急登り』と気合いを入れて登りきる。
最初は土っぽい道だが、木ハシゴの巻きを越えると谷腹を削った水平歩道らしい風景の道になってきた。
登りアプローチ 1時間25分
折尾谷 出合 940m 11:30〜11:40 気象;晴 無風 気温;26℃
湧水
軽荷のオジサンは健脚だ あっという間に先を行く。
『自分は重荷なので』と言い聞かせ、無休憩で歩き続けられる最速スピードでトボトボ行く。
Please click!
折尾谷手前には素晴らしい瀧
珍しい造り
堤の中を貫く折尾谷の登山道
Rock lizard
オジサンと別れてからは、出合うのは人見平に向かうの関電の方と、此処に住まう蜥蜴や虫達だけだ。
アプローチ/注意個所 40分
大太鼓 930m 12:20 気象;晴/曇り 北微風 気温;22℃
大太鼓 岩絶壁を刳り貫いた路 いや、岩絶壁につけられた空中の路もある。
ただ、水平歩道全体からすると、ここほど道幅狭く高度感を感じる個所は距離的には短い。
黒部では怪我はしない(落ちたら死んじゃうから)
右は千尋の谷
ザックに押されないように
人が居ないと解りづらいですね 絶壁にくくり付けられた空中歩道
むしろ水平歩道の大部分は、ある程度道幅があり、谷側は木々が覆っているので
危険を感じにくい。 その分、ちょっとした不注意で事故につながりそうだ。
アプローチ/注意個所 40分 
志合谷 出合 980m 13:00 気象;晴/曇り 北微風 気温;**℃
湧水
大太鼓を抜け、尾根を回り込み先を望むと、険しいガレ谷を突っ切るよう視える志合谷の水平歩道。
『山に刻まれた十字架だ~』と思いながら歩くと、谷間近でトンネルに導かれる。
谷裏に掘られた、長さ150mほどのトンネルを行くのだ。 内部に照明は無く、曲がりくねっている。
ヘッデンを点し入抗する。
確かに橋は無理だろう
危険な谷はトンネルでスルー
トンネル内は至る個所から水が涌き、そのまま床を川のように流れている。
高さは十分だが幅は1人分だ。鉄骨で補強してあるようだが、どのくらいの圧が
加わっているのだろう? 
最初は、暑さから逃れられるし、探検チックでウキウキしていたが、奥に進むと
湿気が飽和し、ヘッデンの明りもモヤモヤ拡散気味となり歩きづらいし、息苦しい。
『どこまで闇は続くの?』 150mと言われるトンネルが長く感じながら進む。
志合谷のトンネル
ここも人工的な道だ
閉所恐怖症の人は無理!?
志合谷トンネルは要ヘッドランプ
やっと出口。 トンネル内で涌いた水が志合谷に噴水のように注いでいる。 手に掬って喉を潤す 『旨い!』
先ほどの岩絶壁を刳り貫いた大太鼓と言い、志合谷のトンネルといい、『さすが仕事の路 意地でも水平だ。』
水平歩道は大正9年に東洋アルミナムが開き、のちに日本電力に譲渡され、戦後は、関西電力が黒部ダム建設の条件として
水平歩道を含めた登山道を整備することが義務づけられて、今に至っている。
当時は手で掘ったか
志合谷の先にも小さなトンネルが
数カ所あるが、ヘッデンは不要
蜆谷・欅谷この辺りから、時折谷間に汽笛が
響くようになるが、まだ欅平は遠そうだ。
水平歩道の下りは全線グーフィーだ
対岸の岩壁
険しく思える水平歩道だが、黒部川対岸に
目をやれば、そこは人間が入る隙間のない
奥鐘山の大岩壁が長々と切り立っている
アプローチ 1時間30分
欅平 858m 14:30〜14:40 気象;曇り/晴 北微風 気温;2℃ 携帯(FOMA);圏外
『やれやれ』水平歩道の始・終点のカンバンで、下る前の一休みだ。
朝、仙人温泉小屋のおじさんから頂いた飴が美味しい。
群れで行動しています
野生の猿達
人の気配があるとすぐに逃げた
急峻な場所に電線が通っていてビックリ
四本目の鉄塔が欅平
阿曽原から10.3km
欅平と欅平の駅の標高差は280mほど
道はジグザグで思ったより
なだらかに下って行く
下り  20分 
欅平駅 590m 15:00下山 気象;曇り/晴 気温;22℃ 携帯(FOMA);圏外
うずうずカマボコは北陸での定番「赤巻」です
秘境黒部山菜入り峡谷そば
先行されたおじさんは、もう宇奈月で
温泉ひとっ風呂浴びてる時分か_
自分は阿曽原から5時間かかった。
山行終了
自分的には、ほぼ予定どうりの到着だが、トロッコ列車の整理券は一本待つ事となる。
欅平にも日帰り可能な温泉もあるが、今はお腹を満たしたい。
駅舎の蕎麦を食べたり、トイレで身体を拭いて着替えたりして時間をつぶす。

帰路
正確には 「トロッコ電車」 です 黒部渓谷に沿ってトロッコ列車は宇奈月へ下って行く。
以前より軌道や隧道が整備され、風景もだいぶ普通ぽくなったトロッコ列車だが、
オープンエアーの解放感は昔と少しも変わらない。
  欅平→宇奈月電車(トロッコ列車)
  宇奈月→新魚津電車(富山地方電鉄)
  魚津〜上越→自宅電車(JR)
本能寺の変の知らせがあと一日早ければ…
魚津は天地人一色でした
さすがに一人では多かった
夕飯は駅弁のます寿司を頂く
気分は富山なのに、あっという間に関東だ
驚くほど速い上越新幹線

参考タイム
-移動のみ-
室堂〜浄土山〜一ノ越 1時間20分
一ノ越〜雄山〜剱澤小屋 2時間35分
剱澤→剱岳 2時間25分
剱岳→北方稜線→池ノ平小屋 4時間20分
池の平小屋→阿曽原温泉小屋 6時間35分
阿曽原温泉小屋→水平道→欅平駅 4時間35分
天気図
この山行時の天気図 ;株式会社ウェザーマップ/気象人 のページへリンクさせていただいております
日ノ出05:00頃 日ノ入19:00頃
装 備   水:1.5Lハイドロレーションシステム+1L   6食+行動食4日分  (残:1食+行動食1日分)
  コンロ(中カートリッジ*1)  60L(18kg)
  Wストック  ヘルメット ピッケル アイゼン(未使用) 
反 省 温泉 池ノ平のチンネの湯、天然の仙人温泉小屋・阿曽原…秘湯の宝庫だったのに
二泊三日、テント泊のスケジュールの為温泉に入り損ねた。 また行かなくちゃ。
good 天候  天候に恵まれ、バリエーションルートの北方稜線も楽しく歩けました。(除く池ノ谷ガリー)
スケッチ 時間に余裕を持って行動したおかげで行程中でも幾度かスケッチすることができました。
感 想 今回初めて歩くバリエーションルートだったが、最近はweb上に記事や写真が沢山掲載されている。
全ての内容を鵜呑みにしたり、自身に当てはめる事はできないが、大まかなイメージやルートは前もって
チェックできる。 おかげで大分スムーズに歩けました。 『さて、映画でも観に行きましょうか!』
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