山のもの ;海のものとも山のものとも
2005/11/25 up    
表妙義 裏妙義・縦走
二日目 丁須の頭登山口〜御岳〜丁須の頭〜烏帽子岩〜谷急山〜丁須の頭登山口
2005/11/18
単独・各1day(車泊)
手ごわい妙義の尾根
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください
1日目 表・妙義神社〜石門〜金洞山〜茨尾根〜白雲山〜妙義神社
  
 2005/11/18 (fri.)
2日目
行程9時間 [7時間40分]
内アプローチ 1時間20分
今日は裏 
妙義稜線縦走路はこの図では表せない
Up & Downがあります
05:30起床 今日も良い天気
昨日、軽井沢で買った黒糖ベーグルに、はちみつバターをたっぷり塗って朝食
川横のため外は結構寒い 

丁須の頭登山口 370m 気象;晴 気温;-2℃
06:40入山
DoCoMo

後、裏妙義山中
携帯不通

吊橋を渡り、銭洗い【弁天】池の右側から山に入る
麻苧ノ滝までの遊歩道には七福神の石像が点在している
新しい物だがガーデン・ドールのようでかわいらしい
 10分
麻苧ノ滝 390m 気象;晴 気温;0℃
06:50
滝の先から登山道 すぐに岩やクサリもあるが、なんか『チョット裏山にキノコ狩り』の気分

麻苧ノ滝 静かな場所

岩壁に付いた水は氷となってツルツル
 25分
鼻曲り 625m 気象;晴 温;2℃
07:16
一気に登って稜線に出る 北〜東側は垂直なガケが続く
足下には横川の町 Nゲージ模型のような横川鉄道公園

ザンゲ岩
空中に飛び出している
       
しばらくは木々に囲まれた気持ちよい稜線 アップダウンが繰り返し続く
 25分
産秦山 740m 気象;晴 温;0℃
7:40
DoCoMo
山と名付いているが小さい石碑が無ければ尾根の一部のような場所 
小さな岩壁の基部(780m)に取り付いたら 少し下ってからルンゼ源頭部の左側を登る
丁須の頭は木々に隠され、なんとなくしか確認できない

御岳の手前ピーク(950m)に石祠


石祠の先 右手の白い大岩が登山道に被さってくる
クサリが2本下がっているねじれた斜面を登る
主稜線に出る 道はだんだんは痩せ細り岩が増えてきた
 45分
御岳 963m 気象;晴 気温;9℃
8:25〜8:40
DoCoMo
浅間がこんなに良く見えるのに 御嶽神社の石碑が建つ
御嶽神社列は山中に、浅間神社列は平野に多いのは気のせい?

昨日は拝めなかった北アルプスも望める すでにかなりの積雪だぞ
表妙義からよりも、噴煙を上げる浅間山が大きく見える
富士山同様、裾の広いお山は全貌でを見るのが素敵だ

逆光の表妙義

丁須の頭までもナイフエッジが続き気持ちよい稜線
 50分
丁須の頭 1057m 気象;晴
9:30〜10:00
DoCoMo
大岩の基部で国民宿舎からの道と合わさる
この大岩の北側をぐるっと回りこめば丁須の頭だ
      - 修験と登山 -
 むろん海外にも山岳信仰はあるが、多くは山を崇めるにとどまる 有名なカイラス巡礼も五体投地をしながら山の周囲を巡る もっとも、これだけでも大変だと思うが基本は【ささげる祈り】であろう。
 それが、日本の場合は宗教、季節、地形なども関係するとは思うが、まず山即神 山自体を神として拝むことから始まり、さらに山に登り自ら険しさを求めた行動をする 目的は【修行】
[修験者は修行して徳を験す] 理論よりも実践を優先し仏に近づくことを基本とし、神の中に入って心身を鍛えることにより 悟りや呪術的な力や得ようとする 狭い意味で【修行】=自分にPowerをつけるため と私は思う
 だとしたら【登山】とは何でしょう? レクレーション、スポーツ、旅、モチーフ...
登山家と呼ばれる方は自ら険しさを求めた【登山】を実践する 目的や神の存在はその方個人にしかわからないが、思想・行動は【修行】に近いのではないだろうか
 私自身となると、けして登山家タイプではない 山に神を感じることは確かにある しかしそれは絶対的な GODではなく自然を対象とした尊敬や視覚・想像的なモノだし、
自ら険しさを求めるという追求・向上心もあまりない でも、山に行く 『だって 楽しいんだもん』
上信越HW 碓氷のトンネル前左手を注意深く見ると見える【丁】の岩
クサリが付いているが オーバーハング 滑落したらヤバイ高さ 無理しない
お茶を点て【丁】の岩を見る
ハンマーヘッド 根元にはクラックが入っている 
何年,何十年,何百年?見当もつかないが岩質を考えるとそんな先とは思えない
いつかはお前も[ポロッ]と落ちてしまうのか
ナイフリッジの稜線を先に進めば展望良い岩峰に出る

烏帽子の後ろが谷急山急

八ヶ岳連峰
← 20mほどの深く狭いルンゼを降りて行く
 誰もいない山の中でこんなことをしている 『楽しい』
 
 40分
赤岩 基部 1005m 気温;10℃
10:18
← 赤岩は東側基部を長く巻く片斜面を進む
  所々足板がはずれ、クサリも切れているが
  特に問題は無い
山肌にわずかに赤っぽい帯が見える →
 25分
烏帽子岩 基部 1055m 気象;晴 気温;12℃
10:54〜11:05
いったん落ち葉に埋めつくされた涸沢に降りてからクマササ帯を登り返せば烏帽子岩の基部に着く
日本各地にある烏帽子岩 ここの烏帽子岩もまさに烏帽子の形
裏側からブッシュクライミングで登れそう

烏帽子岩(1117m)

あまり変わらない
 10分
風穴尾根の頭 1065m 気象;晴
11:13
ここが水平距離での裏妙義縦走路中間あたりか
来路、行路の展望よい
ここから三方境までは森の中を下ってゆく
 15分
三方境 905m 気象;晴 気温;12℃
11:25
DoCoMo
植林された森に入れば三方境は近い
裏谷急沢の北尾根が下りられなければ
ここまで戻らなければならない

進むにつれ紅葉の具合が良くなる

茶枯れが多かった今年 『やっと出会えました』
 20分
P1 995m 気象;晴 気温;14℃
11:44
P1までは散歩道のような樹林帯
頂で、今まで木に隠れていた谷急山が見えてくる
谷急山頂上まであと6個ピークがあるらしい この先稜線は痩せ細り険しさを増す

P3のVキレット
谷急山が近づくと路はなだらかな尾根になる
 55分
谷急山 1162m 気象;晴 気温;16℃
12:40〜13:20
DoCoMo
谷急山頂上はなだらかな広場 ぐるっと全周の展望が得られる
 上州、浅間山周辺には【ダイダラボッチ】の巨人伝説が広く伝わる
妙義をはじめとする独特の容姿の山、榛名・赤木など裾が広域にわたる山、そして時折暴れる浅間山
昔人々が 奇妙なコトやBigなコトを巨人の仕業と考えたのに賛成。

昨日歩いた山々

今日歩いた山々

いつか歩く山々

今日の食事は、昨日買った味噌饅頭

驚くほど小さいプレートでした

高岩 白い線が上信越高速道

今回の山行中、浅間山が一番クリアに見えました
下山する道 裏谷急沢の北尾根 地図上ではちゃんとした登山道ではないようだ
 『ここだね』 谷急山頂上 北側に赤テープのマーキングですぐにみつかる
枝コギ覚悟で、最初は広い真直ぐな一本尾根を下り始める

『食べられそう...』だけど
素人なので手は出さない
 15分
ナイフエッジ尾根 1050m 気象;晴
13:35
『ここか』 裏谷急沢の北尾根ナイフエッジ
左は岩の垂直なガケ 右はブッシュはあるが、やっぱり落ちたらただではすまないガケ
綱渡り路 クサリ、ロープなどは張られていないない
眼下の高速道路は車が〔びゅんびゅん〕走っている文明と呼ばれるものがあるのに、独り人力を駆使している自分 〜妙な気分
← 白い岩壁がナイフエッジの尾根
  かなりの高度感がある
ナイフエッジの先も急斜度の岩尾根
やっと出会えた今年の紅葉が下に広がるが、あまりよそ見はできない状態
この辺は今までと岩質が異なる 硬く〔キンキン〕した岩だ
今回藪コギ、枝コギは無かった
この道、予想以上にマーキングがしっかりしている
沢登りの下山路として結構人が入っているようだ
 
840m地点 ここで尾根が不明瞭になる 地図を確認 右方向が正解
土道になっても相変わらずの急斜度
落ち葉スキー状態で急斜面を滑り降りる
林の中に黒い大岩が現れたら左側 降りてゆけば、すぐに入山川に着く
 45分
入山川 540m 気象;晴 気温;12℃
14:20下山
だいたい昨日の予想した河原に下山できた
今回は水量少なく靴を濡らさずに川を渡れた
←この砂防ダムのすぐ上流に登山口の赤テープ
 もっとも登るのはかなりキツかろう
明賀〜赤浜のどかな集落を抜ける舗装路を行く
道脇に建つケンネル小屋のおじさんが
「山のぼりかい? どこから来たんかい?」
子犬が知らない人間を見て走り回っている
今日はじめて人と動物に出会った

山急山(991m)あの右端しまで戻らねばならぬ

タクワンになるのかしら
 30分
入牧橋 470m 気象;晴
14:48 下山後の舗装路 国道18号はトラックの交通量が多いが、歩道が整備されているので
入山川の紅葉を挟んで今日歩いた裏妙義の稜線を眺めながら駐車場に向かう
 50分
丁須の頭登山口 390m 気象;晴 気温;10℃
15:40 車に戻った
朝には無かった車が一台停まっている 『無事に下山してくださいね』
 妙義神社に車を走らせる 【道の駅 みょうぎ】で昨日 目をつけた蒟蒻と下仁田葱を買う
ジャンボすべり台の丘に妙義ふれあいプラザがある 美術館も併設されているが、
今回はもみじの湯(¥500)】 プリンスに負けないぐらいきれいだ
本日山側が男湯 露天に浸かり少し筋肉痛の下肢を揉みながら妙義山を眺める
 首都高大渋滞のため東松山から一般道で帰る
 【上信越HW.】松井田妙義→【東松山】→自宅 5時間30分/約200km〈計¥2,150〉

天気図  この山行時の天気図 ;株式会社ウェザーマップ/気象人 のページへリンクさせていただいております
装 備 各日 水タンク:2L 食料:行動食1日分
     コンロ(中カートリッジ*1)、ツエルトシート
     15Lザック(5.5kg)
反省点 デジカメの
バッテリー
デジカメのバッテリー 寒さ対策としてポーチにミニホカロンを入れたが、1日1パック消耗した
今度はフリースケースでも造ってみましょう
感 想 表妙義・裏妙義どちらも標高1000mを僅かに超える程度の低山だが
日本三奇勝と呼ばれるギザギザ稜線 アップダウンを繰り返し幾つものピーク・難所を越えて行く修験路
登山道が不明瞭な箇所も多くあり、先を良く見て考えながら進まなければならない
途中に小屋も無ければ水場も無い
知名度はある妙義だが、それでも低山の難しさを実感できる
表はフィールドアスレチック的要素が強く 裏は長いが景色、雰囲気に変化があるコース

谷急山でやっと今年の紅葉に出会えて嬉しかった
高岩、ビリケン、鷹岩etc  西上州には岩低山がまだまだ沢山あるぞ!
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