【 磐梯山の足長手長 】 のお話
 昔々の会津に足長手長という魔物の夫婦が住み着いたそうじゃ。
夫の足長は片足を磐梯山、もう片足を博士山や明神嶽に乗せて
空の雲を集め会津を真っ暗にし、妻の手長は磐梯山に腰掛けたまま
猪苗代湖の水をすくって、ばらまいて大雨を降らせたりと、二人して
会津の人々を大変困らせていたそうじゃ。
 ある日、弘法大師が荒れた会津にやってきて、村人から足長手長の
悪行を聞き、独り磐梯山に登っていった。
頂上で大師は「足長手長、お前らは威張っているが出来ないこともある
だろう」と大声で言うと、現れた足長手長は「わしらにできぬことなど何ひとつないわ!」と怒鳴りおった。
 大師は懐から小さな壺を取り出し、「それならやってみろ。 お前ら二人
は大きすぎて、この壺の中には入れまい!」
「何をぬかす みてろよ!」 2人は長い手足を折りたたみながら、
みるみる小さくなって壺の中に入ってしまった。
 途端、大師は壺を閉じ、ちぎった自らの衣で包み、壺を頂上に埋めて
こう言ったそうじゃ。
「お前らは、これからは山の守神りとして祭ってやるから、村人の
ためにつくすがよい」とな。  どんとはらい          
- 猪苗代リゾートホテル観光案内より - 
モノノ本によると、足長手長は九州発祥の伝話らしい。
九州には今も噴煙登る阿蘇、桜島が在るな〜







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