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親不知ノ頭からガレの賽ノ河原へ下る 正面に大菩薩らしい伸びやかな緑の稜線が続く。
先ほど立ち寄った現在の大菩薩峠は、明治になってから道路の関係で開かれた峠だ。
それより以前はの峠は、この賽ノ河原辺りを乗っ越していたそうだ。 |
大菩薩嶺と言うと、笹原の稜線を思いがちだが、植生は東の小菅側と西の塩山側で大きく異なる。
森林限界の様相を見せるのは西側だけで、東側は背丈以上の樹が密生している。
森林限界は標高と緯度、積雪以外に土壌が大きく左右する。
大菩薩連嶺は噴火成りの山ではないが、火山活動により隆起した山で、随所にマグマの貫入によって
生じた花崗岩地質が随所に見られる。
花崗岩は脆く風化しやすいが、細結晶止まりで土に到りにくいため、樹が根を張る事が出来ない。
おそらく西と東で斜面を構成する土壌が異なるのであろう。 |
南アルプスが雲の中なのは残念だが、富士山をはじめ他の山々の展望は十分だ。
熱くも寒くもなく強い風も無い。 緑の稜線センタを気持ちよく歩ける。 |
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岩礫の【ミヤマキンバイ】
今回はあまり花を見かけませんでした |
名称とは裏腹に、清々しい青空の賽ノ河原 |