山のもの ;海のものとも山のものとも
2005/08/10 up    
南アルプス北部
黒戸尾根〜甲斐駒〜早川尾根〜鳳凰三山〜夜叉神
2005/08/04〜06
単独・山小屋利用・縦走 2泊3日  [歩行時間 19時間]
標高差2200m、急登で有名な黒戸尾根 『そんなにすごいの?』という気持ちで出発
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください

1日目 2005/08/04 (thu.)
日野春駅→黒戸尾根登り
行程5時間30分 [4時間45分]
 早起きして特急代をタクシー代に
3時間20分 JR 自宅→5:22御茶ノ水5:26→6:33八王子6:36→8:41日野春 〈¥3,260〉
日野春駅 気象;曇 気温;28℃
森深い十二曲りの登り
08:41 タクシーの運転手さんから「黒戸尾根に遭難者がいるらしい...」と告げられる
最初からちょっと『ドキドキ』
とりあえず16:00までに小屋に着かなければ夕食自炊だ
TAXI 20分〈¥3,590〉
尾白渓谷駐車場 0775m 気象;晴 山上は霧 気温;26℃
09:10入山 駐車場にTVが来ている 『遭難者が?』 いえいえドラマの撮影でした。
竹宇駒ヶ岳神社は再建中 吊橋下の清流は涼しげ
広葉樹林に包まれ、最初はきついが荒れていない十二曲りをしっかり登りはじめる

黒戸尾根は赤テープのマークが整備されている
1時間
1240m地点 1240m 気象;晴 東微風 気温;28℃
10:10〜10:15 斜度は思ったほど無い 水平な道も所々ある
が、まだまだ先が長いので焦らず登る
平日の黒戸尾根と言う事で人がいない この日、上下合わせて6パーティしか出会わなかった
静かな森の木漏れ日がスポットライトのように登山道を照らす
水場の粥餅石への道は通行止めになっていた 先の五合目小屋跡裏の水場も弱かった
黒戸尾根は登り口から七丈小屋までは水場は無い
 55分
横手合流点 1480m 気象;晴
11:10〜11:20
横手側の尾根が木々の合間に見えてくる
1500mを越えてからやや斜度が増した 小休止を入れながら進む
八丁坂の取り付きあたりで捜索隊の方々がヘリコプタと無線でやりとりをしている
まだ発見されていないようだ
八丁坂は短い急登 登りきれば尾根沿いとは思えないほど深い森中を緩く行く
1870mあたりには南アルプスらしい苔生す広場 優しい緑が目を潤してくれる
苔広場
 50分
刃渡り 1930m 気象;曇 雷音あり 気温;22℃
浅い角度のハシゴは
四つん這い感で
違う筋肉を使う
例の吊橋
12:20 大きな岩が出てくるとすぐに刃渡り 風が抜ける 幅も鎖もあり問題ないが、
東の方で雷様が〔ゴロゴロ〕言い出してきた
ガスが巻く まだ雨も強風も無いが、ちょっと心配 『天気予報のウソツキ』
先を急ぐ事にする
しばらくすると最初のハシゴが出るが、この先の五合目小屋跡下までは、安定しているのでストックは無理に収納しなくても良い
刀利天狗をシケイン状に抜けると黒戸山の右を巻いて行く
しばらくすると五合目小屋跡までの下りになる

1時間10分
五合目小屋跡 2180m 気象;薄霧 雨 雷音あり 気温;20℃
13:30〜13:40
ストック収納
小屋跡はボトムのちょっと手前 休憩はボトムまで下りた方が
迫力ある大岩が臨めてよかったカナ

日の当るところには【ホツツジ】
黒戸尾根の大岩の周りには新旧の石碑がたくさんある
○○神や凸凹行者など宿神・仏法・願掛けなど、古くからの強い山岳信仰が感じられる しかし、よくここまで重たい石碑を運んだものだと感心する
この先はハシゴや岩場が連続してくる しっかりした物もあれば怪しい物もある
頭の上で〔パラパラパラ〕と雨が振り出した
結構降っているようだが、豊かな木々の葉のおかげであまり濡れない
結局、小屋までザックカバー・レインスーツを出さずに済んだ ありがたい
しかし足元は滑りやすくなっているので慎重に行く
 1時間
七丈小屋 2360m 気象;小雨 無風 気温;20℃
14:40 着
0551-35-2121
〈¥7,000/2食付〉
-今回 特割-
DoCoMo
Voderpone
森を抜けると目の前にシルバの壁 小屋に着いた
先着のグループの方が遭難者を発見していた
「五合目先の吊橋を超えた水平のなんでも無いような道の崖下70mぐらいに
横たわっているのを偶然見つけた 行方不明から2日過ぎている」との話だ。
私には解からなかった
小屋の管理人さんも下までおりて報告などで手間どっているらしい

『山の危険て何だ?古くは信仰で登られてきた尾根を、今はほとんどの人々が趣味で行き来する 岩場や危険と言われている場所は誰でも慎重になるし、無理だと思えば引き返すこともできる
でも誰もがこんな所でと思う場所であっても、街中なら「ちょっとコケちゃった」で済むことが山行では命取りとなる場合がある その時に分かれ目となるのは何だろう? 反射神経? 残体力? それとも運?』 単独山行が多い私の心はあれこれゆれる

待ち時間の間にCoffeeを点てる
小屋の水はとても美味しい そのままでももちろん、七丈小屋の水は『なめらか』でCoffeeにとても合う。
日本語がお上手なイギリスのソロの方の話しが興味をそそる
16:30過ぎに管理人さんが戻ってきた(買い物も済まして凄いスピード!)
管理人さんはお一人で運営なさっているので、
予約は不要だが遅着や宿泊者が多くなると手一杯で面倒を見れなくなるとのお話
今日の小屋泊まりは13人
すっかり遅くなってしまったのに、ちゃんと夕飯を用意してくれる
 『いただきます』
小屋前に咲く【タカネニガナ】
2日目 甲斐駒ヶ岳〜早川尾根小屋
3日目 早川尾根〜鳳凰三山〜夜叉神→甲府駅
クリックでこのページのトップへ戻ります

2005山のもの へ
山のものトップ
海のものとも山のものともトップ

Copyright(C)2007 Taro.S All Right Reserved.