山のもの ;海のものとも山のものとも
2005/08/10 up    
南アルプス北部
黒戸尾根〜甲斐駒〜早川尾根〜鳳凰三山〜夜叉神
2005/08/04〜06
単独・山小屋利用・縦走 2泊3日  [歩行時間 19時間]
標高差2200m、急登で有名な黒戸尾根 『そんなにすごいの?』という気持ちで出発
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください
1日目 日野春駅→黒戸尾根登り〜七丈小屋
2日目 2005/08/05 (fri.)
〜甲斐駒ヶ岳〜早川尾根小屋
行程9時間40分 [7時間]
4:00前に起床 早出のイギリスの方と星空の中でスペースシャトル探し
昨日のごたごたのため簡単だが、しっかりした朝食を5:00にがっつりいく
豪華な食事はまた次回に頂きますね
七丈小屋 2360m 気象;晴 気温;12℃ (4:00)
05:30 出立
ストック収納
テント場の先から低木帯が始まる 岩場が続きウキウキ気分

左手には 明日目指す鳳凰三山

後方には雲海に浮かぶ八ヶ岳

岩場の間に【シャクナゲ】が顔を出す
群青の空 風が気持ちいい

快晴の岩場
ポイントにはクサリが架かる

先を行くのはテント泊の方々
 45分
御来迎場 2965m 気象;晴 東風 微風温;17℃
06:15〜06:20
大鳥居は無くなっていた 八合目まで進むと斜度も緩くなり前方に甲斐駒ヶ岳の頂がそびえる
まさに、深田久弥が絶賛する山容  『かっこいい〜』 しばらく見惚れる
甲斐駒ヶ岳 『無骨だが品があり 荒々しくも神々しい 美しき神の山』
 50分
甲斐駒ヶ岳 2966m 気象;晴→霧 東微風 気温;18℃
07:10〜07:25
DoCoMo
頂上手前に新しい祠が祭ってある 空が近い 北岳・仙丈ガ岳がしっかり見える 爽快 

駒ケ岳神社本社
出雲に通じる大国主(オオナムチノミコ)が祭神

デコ仙丈ガ岳

北岳 廻りこむ肩尾根がsexy
韮崎方面からガスが這い上がってくる
〔あっ〕という間に真っ白 足下の駒津峰も見えなくなる 
今日は駒津峰で甲斐駒をスケッチする予定だったが無理かな?
摩利支天で【タタラ】や【もののふ】の息吹を見るころには周囲はミルキー
六方石までの砂礫帯はガスると道を失いやすい
六方石から駒津峰の間は道幅狭いアップダウンのルート
ちょうど北沢峠から登ってくる方々と重なり待ち時間が増える

  40分
駒津峰 2740m 気象;霧晴 気温;18℃
8:15〜8:30
駒津峰まで下って振り返っても甲斐駒ヶ岳はガスに隠れたまま 残念!
大勢の人が休憩しながら、少しでも山が見えると「あっ!」とか「見えた」と声を上げ登場を待ちわびている
私は、次の栗沢山での展望を期待し仙水峠に下りる
しかし、500m下りて450m登るって『う〜ん』
 急下りだが幅広く浮き石は少ないので下り易し

【タカネツメクサ】

駒津峰から仙水峠への下り

怪しい奴
 45分
仙水峠 2264m 気象;晴 気温;20℃
09:15〜9:30
仙水峠からは急下後の急登なので少し休憩
りっぱなカメラを持って登って来た人も甲斐駒が見えなくって残念そうだ
黒く大きなケルンに導かれ栗沢山を目指し登りだす
とたんに道幅狭く、苔生す岩と露出根の登りが2450mぐらいまで続く (上と下の写真で比較してみてください)
『黒戸尾根よりキツイカモ!?』 その後、低松・岩帯になり意外と姿の良い栗沢山が見えるてくる
入山者が少ないらしく低松がニョキニョキ登山道を覆い隠す
マークも少ないので登山道を外れないように踏み跡をトレース 松の新芽の香りが鼻をくすぐる

仙水峠
左・栗沢山 
         右・駒津峰

荒れ気味の栗沢山の登り

姿の良い栗沢山
 1時間30分
栗沢山 2714m 気象;霧晴 気温;19℃
11:00〜11:40

栗沢山からアサヨ峰を望む
栗沢山頂上でCoffeeを点て霧が晴れるのを待つ
北岳、仙丈ヶ岳方面の視界はあるが甲斐駒ヶ岳方面は、韮崎方面からの雲が北沢峠を通り道とし、すっかり白く覆い隠してしまっている。

40分位待つが状況変わらず 栗沢山をあとにする

しかし、この先の稜線歩きは気持ちいい ほんとに人が居ない
『人が居る方が不自然』だと思えてきた

南アルプスの森林限界は高い 頂から少し下るとすぐに深い森となる 豊かな森と岩尾根が何度も繰り返し目の前に広がる
 『コノサキハドウナッテイルノカナ? ナニガアルノカナ?』 どんどん脚が出る

 50分
アサヨ峰(浅夜峰) 2799m 気象;霧→晴れ 気温;19℃
12:30〜13:20
(losetime 30分)

DoCoMo
なんて調子に乗っていたら やってしまいましたミスコース!
早川尾根はアサヨ峰で左に大きく曲がる所を、岩伝いにまっすぐに進んでしまい登山道外の尾根に入り込んでしまった
岩場から低木帯に迷い込み、道が無くなったところで気がついてルートを確認 アサヨ峰まで戻る 『ちゃんとマークもあるじゃん』自分を叱る
視界が悪いのに休憩時に確認せずに『稜線を真っすぐ』の思い込みで間違えた 先に休憩されていた【美濃加茂山岳会】付の方々にもご心配をおかけいたしました

アサヨ峰からの稜線はちょっとキツ目アップダウンを繰り返す
ミヨシの頭からは疲れも出てきたのでペースダウンし早川尾根小屋に下る
雲と晴れの境界線 早川尾根
 1時間50分
早川尾根小屋 2400m 気象;晴れ 気温;19℃
15:10着
0551-28-8173

〈¥6,500/2食付〉
DoCoMo

お刺身まで付く夕食
早川尾根小屋は予約制
今日の小屋泊は10人程度

食事までに時間があるので缶ビール(¥600)を飲みながら、一緒に着いた【美濃加茂山岳会】付の方々から色々な話を聞く
まだ行ったことがない山の話はとても楽しい。
美味しい夕食後は小屋の管理人さんが、ランプの灯火の下でケーナとオカリナを演奏してくれる
素朴な喜びと哀愁の音色が山にはとても合っていた

3日目 早川尾根〜鳳凰三山〜夜叉神→甲府駅
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