2006/01/10 up     根子岳（シュナイダー〜根子岳；往復） 2006/01/06 (fri.) 単独・1day（前車泊+）・山スキー　行程7時間　[5時間40分］ 山スキー＆雪山行 手はじめ　どうなる 自分!? 時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです　あくまでも参考としてください 　山スキーdebutは20年ぶりの菅平スキー場に決定 　自宅→【上信越HW.上田菅平】→菅平スキー場　5時間／約270ｋｍ〈￥5,800〉 　　国道沿いのシュナイダーゲレンデ駐車場（無料）に車を停める 　　粉雪が降っている　スキー場10km手前から圧雪道だった 5:00　除雪車の轟音と振動で目覚める　雪雲は去り星が見える 　　　初の山スキーで興奮気味　あまり熟睡できなかった 6：00　ちゃんと起きる　暖かいチャウダーを食べる 　　　　『なにが、どうなっちゃうのカナ』　わくわくどきどきしながら支度する 　　　　車内で2℃　車外は-10度　幸い無風に恵まれる ｼｭﾅｲﾀﾞｰ駐車場 1315ｍ 気象；曇り 気温；-10℃ 雪；ピステン→粉雪　スネラッセル 06：50入山 DoCoMo 初めてのスキーシールと踵の上がるビンディング 感触をたしかめながら雪を踏む シュナイダーリフト乗り場からいよいよ本番　驚くほど快調に登れる ゲレンデ上部のパークの中はピステンされておらず、昨夜積もったふかふかの雪がそのままだ　ツボ足で歩いたら膝以上もぐってしまう箇所を、板を履いていればスネ深さのラッセルで進める　ジャンプ台横の短い急斜面もなんなく直登できる 『山スキーてすごいかも！』　この機動力にびっくり！ 向かいのオオマツゲレンデ ←これが山スキーの武器　スキーシール 山スキー 　35分　 表ダボス上 1460ｍ 気象；晴/曇り　無風　 気温；-10℃ 雪；ピステン 07：25 表ダボスゲレンデ上部からはピステンされたコースを登る まだリフトも動いておらず、誰もいないゲレンデ 静かに朝を迎える 丘を登りきると前方に目指す根子岳と隣りの百名山：四阿山（アズマヤサン）が双耳峰のように良く見える 大きく深呼吸　あっという間に鼻の中が〔パキパキ〕 身体はすでに暑いが、外気はかなり低温だという事を忘れてはいけない 左；　根子岳　　　　右；　四阿山 上から見ると奥ダボスにもりっぱな駐車場があった　20年前の記憶はあやふやだ ただ菅平の広大な高原とやや短めのゲレンデがたくさんある全体像は昔と変わっていない 『奥ダボスSTARTでいいのか…　まぁ、今回は足慣らしと言うことで。』　自分をいいきかせ前進 表ダボスから奥ダボスの間に100mほどのピステン済みのゆるい斜面がある 『スキーシールを付けた状態での滑走性を確かめてみよう』 ビンディングの踵を固定して滑ってみた 『スキーは滑る』という感覚の呪縛が強いため、身体が前に出すぎる テールをスライドさせるような滑りはできない　かなり強めに踏み込まないと板が回りださない 『感覚的な慣れがいるぞ』 クライミングサポートを１ノッチ立てて左側のゲレンデを登る 山スキー 1時間　 奥ダボス上 1530ｍ 気象；晴/曇り　無風 気温；-12℃ 雪；粉雪　アシクビ〜スネラッセル 08：25〜08：30 ここがリフト最上部　管理の方は居るがまだリフトは動いていない ここから先はヘリスキーか、山 orテレマークスキーのフィールドとなる 夏場に大活躍したハイドロレーションシステム チューブにネオプレーンのカバーを巻いてきたが、すでに氷結 ザックを降ろしキャップから飲む 先の道を見る　誰もいないどころかピステンもまだ成されていない　昨夜積もった雪がそのままの状態 稜線は大きく綺麗な右弧を描きながら根子岳頂上に伸上がっている 『ふぅ〜』　、　『よっしゃ〜』　粉雪にスキーを滑りこませる 山スキー 　1時間10分 避難小屋 1780ｍ 気象；晴　無風 気温；-10℃ 雪；ピステン 09：40〜09：45 時々、ヒザまで沈む箇所もあるが、雪が軽いためさほど苦労しないで前進できる 振り向くと自分のスキー跡だけが雪平原に伸びている 『夏山では味わえない喜びだネッ』 下からピステン車がディーゼル音をうならせ登ってきた ピステン車のお兄さんがニコニコしながら追い抜いてゆく あっという間に整地されてゆく この先、斜度が増す　が、これでスネラッセルから開放される ピシッと付けられたピステンの溝は、熊手で掃いた白石のようだ　踏み込みのにちょっと気が引ける　整地された端を登る　スピードは格段に上がるのだが硬く感じる　足に響く 避難小屋はコンクリートブロック製のかまぼこ　登り道の右側にある 青空が広がる　高度も上がり北アルプスが観えてきた 五竜〜白馬　後立山連峰 前夏に歩いた山々が雪化粧をほどこしたの別の惑姿を魅せてくれる 『山の神からの素敵なBirthday Present』 山スキー 　1時間25分 ヘリポート 2165ｍ 気象；気象；晴　無風 気温；**℃ 雪；ピステン 11：10〜11：15 ヘリポート下　右に曲がる所で一番ヘリがジェット音を立て飛んできた 『今ぐらい視界があれば、空から観る雪山もステキだろうな』 ヘリが飛び立った後、すぐにおじさんが笑顔と綺麗なロングターンを魅せながら、まだシュプールの無いピステンを滑り抜ける　気持ちよさそうだ バックは安曇野と北アルプス　『さすが日本のダボス』 広がる菅平高原は大きな箱庭　日本ばなれした景観 　　 ice-monster Jr. 真ん中なんて岡本太郎的　→ ヘリポートに着くと2番ヘリから降りた方々が支度中 『登ってきたの！』驚く人もいるが、自分は上の空 登山道にはロープが張られている　頂上に行く道が見つからない うろうろしていると、ヘリポート管理のお兄さんが話しかけてきた 「山登りですか？　登山道はここですが、スキー跡があると知らない人が迷い込んでしまうので、下の方から入っていただけますか」　『了解』　スキー装着場の裏から森の中に入ってゆく 〜登山道〜 ****ｍ 気象；曇り/晴　無風 気温；**℃ 雪；粉雪　胸→膝ラッセル すぐに腰まで埋まる　『こりゃたいへん』 雪崩は無いがモンスターから雪が落ちてきたらちょっと怖い 斜度がきつくなるともはやスキーでは進めない 今回ワカンは持ってきていない とりあえずスキーを外しツボ足で進んでみる 胸までのラッセル　時々首まで沈みそうになる　 『ほんとにこの中を進むの？』 『やばいかな』　安全が確保されたラッセルは笑い話だが、先のわからない独りラッセルは緊張がつきまとう 『浮くためには、接地面を増やせばいいのだから…』　ためしにお嬢さんすわりの体制で進む スキーブーツで足がﾈｼﾞﾚて不自然な体制だがもぐらない　『よし』　〔ズリズリ〕前進 森を抜けるとツボ足でも膝までしか沈まなくなった すでに胸ラッセルで必死の図 四阿山が顔を出す 山スキー→ツボ足 　30分 根子岳 2207ｍ 気象；曇り/晴　無風 気温；-12℃ 雪；粉雪　膝→胸 11：45〜12：00 DoCoMo 『頂上はどこだ？』　目印の祠と鐘を探す 『みっけ！』　白い雪に半分隠された黒い石の祠が四阿山を背景に建っている ヘリポートから無雪時なら10分という道を30分かけて頂上に立つ ここ最近の足跡は無い　『夏山とは違う登頂感』をあじわえる 展望よく富士山、浅間山そして穂高から槍　後立山　妙高三山　北アルプスと信州の街が一望だ 百名山の四阿山はすぐ横に並ぶが、その稜線は雪山では細く感じる 鐘をおもいきし鳴らし登頂の喜びを音にする　澄んだ乾いた空気　雪山に響きわたる 狼煙をあげる浅間山 オボロ富士 志賀側 06〜07 四阿山で年越しました 冬山では動きを止めるとすぐに身体が冷える　たとえ外気-10℃でも登っている間は汗が出るほどだが、動きを止めたとたんに汗は氷化する　『夏のようにあまりゆっくりしていられないのね』 嬬恋の山々には黒い雲が絡み、反対の安曇野の谷も白い雲が湧くのが見える 頂上から自分のつけた道を戻りはじめると、山スキーのお兄さんが登ってきた　スキーを履いたままだ どうやら森の深雪を避ける冬用の巻き道があるみたい　しかし途中で板をデポした自分はまた雪の中を泳ぐ ツボ足→山スキー 　15分 ヘリポート 2165ｍ 気象；曇り/晴　無風 気温；-8℃ 雪；ピステン 12：15〜12：55 『ここまで戻ればひと安心』　ヘリポートでCoffeeを点て行動食をとる 冷えないようスキーウエアーを着込む ベテランぽい山スキーのおじさんが一人登ってきた 管理の方に促され自分と同じルートに入っていかれた お兄さんが入った巻き道は自信が無いので教えることはできない 今日はあまりヘリスキーのお客さんはいないようだ　朝に2〜3回飛行しただけ ヘリポートには自分と管理の方2名　計3人だけ　管理の方々も暇そうにしているので少しおしゃべり 「正月一日は一日中飛んで、お茶すらのめなかったんだよ」　すでに真っ黒に雪焼けした顔 『今日はほぼ無風だから良いが、風の日に一日ここで働くのは大変だろうな』 『もし今日、風があったら自分は途中であきらめて頂を踏めなかったかもしれない　無風でよかった』 スキーシールを剥し、ブーツのバックルを締める スキー ダウンヒルコース **** 気象；曇り/晴　無風 気温；**℃ 雪；ピステン **：**〜**：** 今シーズンの初すべり　昨シーズンもあまりスキーに行っていない 久しぶりのスキーが根子岳からのダウンヒル　だが、『ぜんぜんだめー』 どうやら登りで足の筋力を使いきってしまったようだ 貸切状態で綺麗に整地されたコースだが、山を観ながらツーリング　ゆっくり滑る テレマークスキーのアベックの方が登ってきた　板は背負っている ｢今日はヘリが飛ばず静かでよかった｣と男性の方 『もうすぐでヘリポートですよ』と告げると　｢がんばります！｣と女性の方が返事 小柄なのにたいしたものだ スキー 　15分 避難小屋 1780ｍ 気象；曇り　無風 気温；**℃ 雪；ピステン→粉雪オフピス 13：10 避難小屋前で頂上で会ったお兄さんと再会　お兄さんはコース外のオフピステを滑ってきた 『それぞ山スキー　うらやましい』　私にはまだその技術の自信がない 『今日がはじめての山スキーなんです』と話すと 「ここは登りが楽だからもってこいですね　自分は谷側に入り込まないよう、コースに近い所を滑ってきた」と話してくれる 奥ダボスのリフト降り場まで後ろをついて滑る　とてもお上手だ　コ−ス横の未整地帯に突入、自分も続く 今日は雪が軽いので自分も何とか一緒に滑れる　お兄さんは綺麗なフォームで粉雪のスプレーをあげる スキー 　10分 奥ダボス上 1530ｍ 気象；曇り　無風 気温；-7℃ 雪；ピステン 13：20〜13：30 3時間30分かかって登ったダウンヒルコースもスキーで滑り降りると25分だ お兄さんと一緒に一服　埼玉から日帰りで来たという ビデオを映してあげ、当ＵＲＬを教えて別れる 《　後日、お兄さんからmailが届く　普段はmogulerだそうだ　お上手な訳だ！　》 ここからは一般ゲレンデ　今日は滑っている人は少ない いったん表ダボスを滑り下りて、シュナイダーの丘には短いリフトで上がる 今日のリフト代は1回券1枚〈￥400〉　『山スキーはリフト代が掛からないのね』 スキー リフト スキー 　10分 ｼｭﾅｲﾀﾞｰ駐車場 1315ｍ 気象；曇り 気温；-5℃ 13：50下山 ゲレンデから駐車場へショートカット　短いオフピステで練習してから駐車場に滑り込む 筋肉痛の身体にムチうって後片付けをしっかりする 菅乃湯 信号の先（菅平に信号機は1箇所しかない）　【菅乃湯；菅平高原温泉ホテル〈\550)】で立ち寄り湯 『明日は何処に行こうかな〜』 お湯はぬるめだが、かけ流しの雪見露天につかりながら考える いい湯だな〜ハハハン♪ 関東平野人はこんなのを喜ぶ 年季の入ったおじさんスキーヤーが「明日はこの辺もかなり降るぞ」と湯の中で子供の笑顔 『あまり降られても〜』　湯から上がってお天気check　霧ヶ峰辺りだけ天気がよさそうだ スキーツアーぽいがルートだが、以前から歩きたかった車山の稜線歩きにしましょう いったん中山道に降りて車を白樺湖への山道に向ける 　約55km/2時間 白樺湖 白樺湖畔のレストランで今日あったことをイロイロ考える 山スキーと言うにはおこがましいが、学んだこと、楽しかったこと、美しかったモノ　などなど 地図を見て明日のplanning ブランシュたかやま 夕食後、ブランシュたかやまスキー場の第2駐車場に車を止める〈無料〉 疲労と満腹　仮眠所に入らないでも車内で爆眠 翌日は霧ヶ峰でスノーハイク