|  | りんどう平の平坦をそのまま進めば、再び緩い斜度がついてくる。 やがて、木の背が少し低くなる頃に新中ノ湯ルートの道が出会う。
 入山後、ここまで誰にも出会わなかったが、出合の先は他の登山者とポツポツと挨拶を
 交わすようになった。
 日陰が無くなり、気温も上昇するが、風が抜けるようになり、生命力溢れる緑と大きな
 青空が組合さり_気持ちいい。
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                  |  トンデモナイ青空日
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 |  乗鞍と御嶽
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                  | 登山道は、火口の鞍部を源頭とする緩やかな浅い溝の右岸を沿うようにつけられている。 土留めの段が奢られた登山道を登りながら、気持ちは焼岳南峰から南東に伸びる尾根に
 気を取られる。
 無木立でササに覆われた斜面に雪を載せ、シュプールを描く事をイメージする…
 |  まだ、硫黄の匂いは微か
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                  | 前方に焼岳の南峰と北峰の稜線の間にある火口の鞍が見えてきた。 狼煙が上がっている 焼岳は活動中の火山 -大正4年の噴火の際、流出物が梓川を堰き止め大正池を形成したり、
 近年でも水蒸気爆発や火山性群発地震を、たびたび観測されている-
 1990年までは、登山規制で頂に立てない山だった。
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                  | 気象庁は平成19年より、火山活動の危険性を促すうながすアナウンスとして“噴火警戒レベル” なるものを導入しました。
 焼岳は未導入の火山ですが、噴火警戒レベルは里の居住者のための警戒であり、登山者を
 対象とはしていません。
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                  | 『今、噴火してもおかしくないノダ』 〔ドンドコ,ドンドコ,ドンドコ…〕 近づくにつれ、身体の中でナニカが響きだす。
 山を登ってきたので脈が速いのは当然だが、それ以上に呼吸が深くなる。
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