07北アルプス ジャンダルム ;山のもの
2008/03/19 up    
北アルプス ジャンダルム
旧中ノ湯〜中ノ湯ルート〜焼岳〜西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳
〜北穂高岳〜涸沢〜横尾〜上高地
2007年 8月14日(火) 〜16日(木)
単独 ・ 縦走 ・ テント ・ 前泊 + 二泊三日
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください
省略記号
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1日目 旧中ノ湯〜中ノ湯ルート〜焼岳〜西穂山荘

2日目 08/15 (wed.)
西穂高山荘〜西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳〜穂高岳山荘
行程;8時間25分 移動;6時間35分
今日は一日中,岩稜線の上デス
\500/幕 西穂山荘 2370m 03:30 出立 気象;晴 南東微風 気温;9℃  丸山で○

02:30起床。 まだ真っ暗なテント場で、静かに朝食・撤収を済ませる。
そして、ほとんどのテントに明かりが点る前にヘッデンで出立。  満天の星空より暗い山のシルエット 『山も寝るんだな。』
山は寝ている 眠気眼の山 夜明け色
独標直下2620m、少し険しくなる場所で丁度夜明けだ。 ヘッデンを仕舞い、今日はもう使わないストックもザックに縛り付けた。
まだステップ状の岩場で登り易い。
1時間05分
西穂独標 2701m 04:35〜04:45 気象;晴 南微風 気温;11℃
今日はスタートから半袖デス 痩せ尾根になってきた
独標を振り返る
ピラミッドピークへ
この先はかなり痩せた尾根になるが、
今日は風が無いのが幸いだ
25分
ピラミッドピーク 2755m 05:10〜05:20 気象;快晴 南微風 気温;12℃
今日の路 まだ谷底に陽は届いていない 彼方の富士と南アルプス
山も、すっかり目覚め、険しさと美しさを魅せてくれる
奥は乗鞍岳 木曽は雲海の下に
昨日昇った焼岳の頭が、朝の光線で焼ける
ステキな時間帯だ
徐々に姿を現す今日の路
35分
西穂高岳 2909m 05:55〜06:15 気象;快晴 南微風 気温;12℃
西穂高の頂 Please click この先は、一段と険しくなりそうだ
小さいup&downを繰返し、西穂高の頂に到った。 荷を降ろし一息入れる。
独り展望を楽しみ、『よし、行こう』とザックを背負う。
そこに丁度、後続のおじさんがやってきた。 「一杯どうだい?」と早々にビールを取り出すおじさん。
せっかくなので、背負ったザックを降ろし、カップを取り出し、乾杯だ。
始まるぞ〜 おじさんに御礼を言って、先に出立する。
西穂の先、この岩の切れ目から、上高地側の長いクサリで垂直的に下降、
直ぐに高度感あるトラバース… と明らかに一般的でない路が始まる。
しかし、急峻な岩の合間には可憐な花が、ここぞとばかりに咲き誇っている。
『お前らの花心、イカシテルゼ!』
花弁が散っても、良く目立つ
【キンバイ】の穂
嘴塩竈の竈はカマドとも読みますね
鶴のような【クチバシシオガマ】
花弁が透き通っています
咲きたて♪【ハクサンイチゲ】
25分
赤石岳 2875m 06:40 気象;快晴 無風 気温;16℃
対向で単独のお兄さんがやってくる。 今朝、穂高を出立したとしたら、とんでもない健脚だ。
お話を聞くと、天狗のコルでビバーグしたそうだ。 『ステキ!』
かなり急でした
岩なのに崩れやすい急な降り
崩れそうな岩峰
手を伸ばせば届きそうな隣の峰に辿り着くために、
急角度で大きく降って、また昇り返せねばならない。
『焦らずにまいりましょう。』 自分に言い聞かせた。
ここを登ると間ノ岳
次はガレた急登りだ
25分
間ノ岳 2907m 07:05〜07:10 気象;快晴 無風 気温;18℃
赤いガレ場を注意しながら登りきると、間ノ岳の赤茶色の岩が積み重なった頂だ。
目指すジャンダルムも、ずいぶんはっきりと観えるようになってきた。 が、まだ遥かな高峰だ。
今いる間ノ岳の標高が2907m,ジャンダルムが3163m その差約250mだが、数値上の
標高差を感じる。 ましてや、この稜線はup&downの連続なのだ…
数値以上に標高差を感じる
あそこがジャンダルム!
間ノ岳頂部
間ノ岳の頂部
Please click
歩いてきた稜線路
間天は間ノ岳と天狗岳のコト?
間天のコルへも、かなりの降りを強いられる
天狗ノ頭は、逆層スラブの塊でスベリ台のようだ
濡れたら滑りやすそう ここが楽そうですね
直登のマーキングもありましたが、飛騨側に長いクサリがあります
30分
天狗ノ頭 2909m 07:40〜08:00 気象;快晴 無風 気温;20℃
天狗岳山頂 Please click
間ノ岳の頂
Please click
花岩雲山空_自分
疲労感は無いが、天狗ノ頭で長めの休憩をする。 まだ先は長いのだ。
次第に飛騨側で雲が沸き立ち、ちぎれ雲が流れてくる。 やはり今日も夏晴日の天候のようだ。
天狗のコル(2820m)
早朝に、穂高を出立された方々
西穂高岳も遠くなりけり なんとか路があるようでした
上高地側の天狗沢
1時間40分
岩畳尾根の頭 3110m 09:40〜09:45 気象;快晴 無風 気温;20℃
天狗のコルからの登りは長い。 ザックが重く感じだす。
ここまで今日の先頭だったが、岩畳尾根の頭の登りで大きく飛騨側に捲きすぎてしまったようだ。
元気なペアお二人が先頭に立つ。
そして、この稜線にしては幅のある広い頭に立つと目前にジャンダルムが現れる。
奥穂から観る、バッキガム親衛隊のノッポな帽子姿ではなく、ずんとした姿で稜線を通せんぼしている。
Please click ジャンダルム〈gendarme〉とはフランス語で憲兵のコト。
憲兵〈MP〉は戦火では交通整理や軍の秩序維持を
目的とする兵隊のことだそうです。
沢山マーキングがあって、よけい解りにくい
ジャンダルム直下
飛騨側に捲いた方が登り易い
15分
ジャンダルム 3163m 10:00〜10:30 気象;快晴 無風 気温;19℃
今回の目的、ジャンダルムの頂に到着。
先に到着していたペアの二人と笑顔で挨拶を交わす。
お二人は今日中に白出に降り、名古屋まで車で帰るそうなので、先を急ぐ。
天候は、もう少しは大丈夫そうだ。 一人残ったジャンダルムの頂 coffeeを点てましょう。
奥穂にも雲がまとわりだす。
アベックのお二人 気をつけて! まだ、青空が広がっている
しばらくすると、大柄な単独のドイツの方が上がってこられた。
やはりテント山行なので大荷物 流暢な日本語を話されるので、会話が成立する。
霧で谷が見えなくて良かった!?
ロバの耳を越える

ルンゼ内を先行されるドイツの方
Please click
ジャンダルム
ジャンダルムを越えて
あそこを越えてきたんだ
馬の背のナイフリッジ
馬の背は三角木馬でした
50分
奥穂高岳 3190m 11:20〜11:30 気象;晴/キリ 無風 気温;20℃
ナイフリッジの馬の背を登り、奥穂高岳の頂が近づくと、稜線は安心幅になる。
大勢の方々で賑う祠の下で、ジャンダルムの頂で出会ったペアと再会。
『お二人なら、山は大丈夫。 下界で車の運転気をつけて〜』
ドイツの方も到着
金属性の賽銭箱 雷は?
奥穂の祠
雲沸くジャンダルム
何度見ても見飽きない
ガスが濃くなってきました 休憩しているうちに、北穂にも随分とガスがかかりだす。
ドイツの方は最終ゴールは槍なので、今日は北穂まで行くそうだ。
自分はとりあえずジャンダルムを越えたし、霧の中を歩くの好きではないので、
今日は穂高山荘までとする。
25分
\500/幕 穂高岳山荘 2983m 11:55 着 気象;晴/キリ 無風 気温;19℃  笠ヶ岳方向で○

岩伽藍
涸沢岳からの観る 今日の工程
テントを張り終え、涸沢岳にお散歩。
奥穂やジャンダルム側のガスは弱いが、北穂や涸沢側は、
真っ白で何も見えない。 小屋に戻りココアを戴きましょう。
小屋前では、西穂でビールをごちそうしてくれたおじさんや、
今日同じルートを歩いた方々が寛いでいたので、お話に加えてもう。
う〜ん クリーミー♪
時間は早いのでテントでウトウト
夕方外が騒がしいので顔を出すと、雲は低くなり、涸沢の上に
神秘的な ブロッケン現象が現れた。
自分の影に後光が射す
ブロッケン現象
外人さんはシルエットでもカッコイイ みんな夕焼け色
自分のテントの周りには、常念小屋で働いていた事あると言う白人の方と、今夜はシュラフだけで野宿するというアメリカ人など、
なぜかインターナショナルだ。 英語と身振り手振りを交え、一緒に夕焼けに興じる。
飛騨の雲に沈む太陽 感動的なディナーショー
山も雲も空も、小屋もテントも人々も
みんな仲良くアーベントロート色に染まった。
明日、早起きできて、天気が良ければ北穂まで行く
天気が悪かったり、早起きできなかったら、すぐに涸沢に降りる。
そんなこと思いながら、いつのまにかオヤスミナサイ…

3日目 〜涸沢岳〜北穂高岳〜涸沢〜横尾〜上高地

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