峠が近づくと森を抜け出て、谷から吹き上げる西風を感じる ちょっぴり寒い
しかし、こんな日の朝は 山・岩・雪・樹 さまざまなモノが昇りたての陽のエネルギーを受け、覚醒する時間
日中とは異なる光線の変化があり、何を見ても美しく感じる |
仙水峠からの小仙丈 |
峠に昇る太陽 |
残り月と栗沢山 |
仙水峠の左右はゴーロと呼ばれる岩塊斜面となっている 甲斐駒側は駒津峰までこの粗岩の積み重なりが続いているそうだ
辺りには、その石を用いたケルンが沢山積まれている
雪が無ければゴツゴツした荒涼な場所なのだが、今 半分は白いサフェーサーを吹かれいるので道は滑らかだ |
ゴーロゴロ |
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そして仙水峠からの甲斐駒ヶ岳;摩利支天
朝日を受ける大岩伽藍が、手を伸ばせば届きそうな場所で輝く
その姿は、あまりにも荘厳で神々しい 思わず両手をさしだし仰ぎたくなる
『もう、このお姿を拝めただけでも、幸せです〜』
もし、この摩利支天が無ければ甲斐駒の頂は、四方完全なピラミッドと成るのだが
『この大コブが在るからこそ、味があるっていうもんだ』 独り納得する |
サンスクリット語でMarici は、太陽や月の光線の意 摩利支天は陽炎(かげろう)の神
陽炎は実体が無く、けして傷付かない幻なので、戦国武将から信仰されたと言う
此処は甲斐の国 山本勘助も守護神としていましたね |
『ワクワクする』想いを抱き、甲斐駒の展望台;駒津峰までの登りに入る
最初は森中をグイっと登って行く
所々で急だったり、デブリ屑が現れたりするが、まだ雪が締まっているので登りやすい |
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デブリ屑 |
朝の早川尾根 |
森を抜けると真直ぐな雪のスロープを登ってゆく
左手側には所々、岩の夏道も覗いてはいるが、
ここもまだ雪が硬いので、雪上直登が楽だ
しかし、右手の甲斐駒側はセッピの箇所もあるので近づかない
昨日登った仙丈ヶ岳が主頂まで拝めるようになってきた |
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まるで流星! |