09夏の立山三山と剱岳・北方稜線 Day3;山のもの
2010/01/22 up    
夏の立山三山と剱岳・北方稜線*3日目
池ノ平〜仙人谷〜雲切新道〜阿曽原〜水平歩道〜欅平 →自宅
2009年08月19日(水)
 2泊3日 単独・幕営・縦走
行程時間;11時間 移動時間;10時間
無事に北方稜線をあるいた翌日、池ノ平から欅平まで一日かけて下山
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください
省略記号
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今回の山行ルート

1日目 室堂〜立山三山〜剱沢
2日目 剱沢〜剣岳〜北方稜線〜池ノ平
幕営 池の平小屋 2045m 04:00出立 気象;星空 無風 気温;10℃ 携帯(FOMA);圏外
有人小屋
水の入手可
軽目の朝食で
かんてんぱぱの寒天うどんは、お勧めの山食
今日は下山日だが、半夜中の3:00には行動を始める。
16:00頃、欅平からトロッコ列車に乗れば、今日中に自宅に帰る算段だ。
テントを撤収し、沈みはじめたオリオンを正面に歩きだす。
登り 20分
仙人峠 2140m 04:20 気象;星空 無風 気温;**℃
仙人峠までは緩やかに登ってゆく。
峠のベンチで荷を背負ったまま一息しながら、新月間近の薄い月を観る。
峠から仙人池側には木道が整備されている個所が多く、ヘッデンでも歩きやすい。
夜明前に仙人峠越える
下り 15分
仙人池ヒュッテ 2085m 04:35〜04:45 気象;晴 無風 気温;14℃ 携帯(FOMA);圏外
有人小屋
仙人池ヒュッテ090-1632-9120
ボケボケ写真だゎ〜 写真愛好家が集まる仙人池ヒュッテだが、この時間はまだ誰も外にいない。
仙人池に映った蒼い剱に別れを告げて、仙人谷を下りはじめる。
仙人谷に出る
金属ハシゴを下りて仙人谷の底に降り立つ
太陽はまだ後立山の裏だ
あの娘にも見せたいこの大自然 右岸左岸を行き来しながら
右岸・左岸を行き来しながらどんどん谷を下って行く。
大きなスノーブリッジを越えれば仙人温泉から立ち昇る湯けむりが見えてくる。
スノーブリッジ
下り 1時間25分
仙人温泉小屋 1545m 06:10〜06:20 気象;晴 無風 気温;18℃
温泉
有人小屋
小屋前で休憩していると、小屋番のおじさんが洗濯物を干しに出てきた。 この先の雲切新道の様子を尋ねると、
「仙人ダムは屋上から階段を下りて建物の中に入るんだ。 欅平までは長丁場だから気をつけて」と言い、
一端手を止めポケットから取り出した飴をくれた。有り難く頂戴し 『今度は温泉目的で来ます。』と、心より答える。
小屋前を下って、再び仙人谷を渡るとり雲切新道に入る。
ここは天然温泉が楽しめる山小屋だ 登山道の直ぐ側に源泉 今日は手湯だけで我慢ダ
仙人谷を渡ると登山道の横に仙人温泉の源泉だ。
下り登り 25分
1629ピーク 1629m 06:45 気象;晴 無風 気温;20℃
湯煙を後にしても、尾根を乗越すまでは緩い登りが続く。
雲切新道は自分にとっては、初めてのルートだ。
以前は、先ほどの温泉小屋をまっすぐ抜け、仙人谷に沿って阿曽原に出た路も、
道が荒れ危険個所が増えたため2007年から新しくつけられたのがこの雲切新道だ。
なぜかルンタが
仙人谷を見下ろす 結構荒れてます
尾根頂上の1629ピークから尾根すじを一気に下る雲切新道。
ハシゴやロープも張られ整備されているが、いかんせん新しい道路なので
まだ土が落ち着いていない場所も多かった。
樹林帯のため、あまり展望が望めない。 淡々と仙人ダムを目指した。
かわいいヤマハギ
下り/  2時間
仙人谷ダム 850m 08:40 気象;晴 無風 気温;22℃
湧水
長い下りに飽き始めたころ、急なハシゴの下に刺激的な青色が広がる 黒部渓谷の底;黒部川だ。
雲切新道はダムの縁を進み、先ほどまで歩いていた仙人沢を越えるとダムサイトの管理建物の屋上に導かれる。
仙人温泉小屋のおじさんが教えてくれたように屋上で黒部ダムに向かう下ノ廊下と阿曽原に向かうに道は別れ、
建物屋上から鉄階段を下りて、今居た建物に入る扉を開く。
『これも登山道!?』 建物の中は人の気配は無く、コンクリート壁を伝わる機械の唸り音だけが響いている。
案内表示に従い進むとトンネル状の通路だ。 トンネルは途中で迷路のように枝分かれしたり、軌道を横断したりと、
どこかの工事現場を見学をしているような気分になる。
ダイブしたくなる青でした
最後は急なハシゴを
急に人工的な場所となる 案内板を読みながら進みます
鉄階段を下りてこの扉の中に入る
中島みゆきが歌った場所も近い
高熱隧道の一部を行く
関西電力黒部専用鉄道
『へんな感じ〜』
扉はちゃんと閉めましょう
阿曽原側口
登山道に充てられた隧道は鉄柵門で終わる。
そこを出ると、コンクリート造の建物がいくつも立ち並ぶ人見平だ。
現在、黒部ダムは関西電力が管理しており、下流にあたる黒部専用鉄道や、先の
水平歩道なども関西電力が整備管理している。 人見平の建物はそこで働く人々の
宿舎で、今も多くの方が此処に詰めて働いている。
『人里はまだまだ遥か_ 大変な仕事だ。』と思いながら平坦な人見平を歩く。
ヘアピンに方向転換すると、いきなり長い木ハシゴの登りが現れ工事現場見学気分から一転、
『あぁ、山行中だった。』となる 阿曽原に出るには一端登り返せねばならないのだ。
現在は通行できなくなってしまった仙人谷のルートは、直に阿曽原に出たので、『これが増した分か』
雲切新道は以前の仙人谷ルートに比べ、下りの地図時間で1時間ほど増している。
しかし、 仙人温泉小屋のおじさんによれば、旧道を使う方も年数パーティいるそうだが、
やはり雪渓がある期間は危険だそうだ。
大汗で登り返すと、しばし水平な道となる。 緑々した木々が日陰を成してくれているのが救いだ。
てろてろ歩いていると、山行のオジサンが追い抜いて行った。
アプローチ登りアプローチ下り 1時間10分
阿曽原温泉小屋 860m 09:50〜10:05 気象;晴 無風 気温;24℃
有人小屋
水の入手可
温泉
幕営
プレハブの阿曽原温泉小屋 山の蝶は、なかなか羽を広げて休まない
阿曽原谷の滝
水平な道から、人見平から登った分を今度は一気に下り返して阿曽原の小屋に出る。
先ほど、先行されたオジサンが休憩している。 自分も一休みだ。
おじさんは今朝、仙人池ヒュッテを立ったそうで、今日は宇奈月に泊るそうだ。
下のテント場では蛇口から水が出る すでに残り少なくなった給水しておこう。
テント場にある温泉のカンバンが魅力的だ。
チビチビが沢山いました
ほんとに最後の急登でした
『最後の登りでありますよ〜に』

水平歩道らしくなる
阿曽原から水平歩道に至るには、再び20分ほど登る。
共に小屋を出たオジサンと『今回、最後の急登り』と気合いを入れて登りきる。
最初は土っぽい道だが、木ハシゴの巻きを越えると谷腹を削った水平歩道らしい風景の道になってきた。
登りアプローチ 1時間25分
折尾谷 出合 940m 11:30〜11:40 気象;晴 無風 気温;26℃
湧水
軽荷のオジサンは健脚だ あっという間に先を行く。
『自分は重荷なので』と言い聞かせ、無休憩で歩き続けられる最速スピードでトボトボ行く。
Please click!
折尾谷手前には素晴らしい瀧
珍しい造り
堤の中を貫く折尾谷の登山道
Rock lizard
オジサンと別れてからは、出合うのは人見平に向かうの関電の方と、此処に住まう蜥蜴や虫達だけだ。
アプローチ/注意個所 40分
大太鼓 930m 12:20 気象;晴/曇り 北微風 気温;22℃
大太鼓 岩絶壁を刳り貫いた路 いや、岩絶壁につけられた空中の路もある。
ただ、水平歩道全体からすると、ここほど道幅狭く高度感を感じる個所は距離的には短い。
黒部では怪我はしない(落ちたら死んじゃうから)
右は千尋の谷
ザックに押されないように
人が居ないと解りづらいですね 絶壁にくくり付けられた空中歩道
むしろ水平歩道の大部分は、ある程度道幅があり、谷側は木々が覆っているので
危険を感じにくい。 その分、ちょっとした不注意で事故につながりそうだ。
アプローチ/注意個所 40分 
志合谷 出合 980m 13:00 気象;晴/曇り 北微風 気温;**℃
湧水
大太鼓を抜け、尾根を回り込み先を望むと、険しいガレ谷を突っ切るよう視える志合谷の水平歩道。
『山に刻まれた十字架だ~』と思いながら歩くと、谷間近でトンネルに導かれる。
谷裏に掘られた、長さ150mほどのトンネルを行くのだ。 内部に照明は無く、曲がりくねっている。
ヘッデンを点し入抗する。
確かに橋は無理だろう
危険な谷はトンネルでスルー
トンネル内は至る個所から水が涌き、そのまま床を川のように流れている。
高さは十分だが幅は1人分だ。鉄骨で補強してあるようだが、どのくらいの圧が
加わっているのだろう? 
最初は、暑さから逃れられるし、探検チックでウキウキしていたが、奥に進むと
湿気が飽和し、ヘッデンの明りもモヤモヤ拡散気味となり歩きづらいし、息苦しい。
『どこまで闇は続くの?』 150mと言われるトンネルが長く感じながら進む。
志合谷のトンネル
ここも人工的な道だ
閉所恐怖症の人は無理!?
志合谷トンネルは要ヘッドランプ
やっと出口。 トンネル内で涌いた水が志合谷に噴水のように注いでいる。 手に掬って喉を潤す 『旨い!』
先ほどの岩絶壁を刳り貫いた大太鼓と言い、志合谷のトンネルといい、『さすが仕事の路 意地でも水平だ。』
水平歩道は大正9年に東洋アルミナムが開き、のちに日本電力に譲渡され、戦後は、関西電力が黒部ダム建設の条件として
水平歩道を含めた登山道を整備することが義務づけられて、今に至っている。
当時は手で掘ったか
志合谷の先にも小さなトンネルが
数カ所あるが、ヘッデンは不要
蜆谷・欅谷この辺りから、時折谷間に汽笛が
響くようになるが、まだ欅平は遠そうだ。
水平歩道の下りは全線グーフィーだ
対岸の岩壁
険しく思える水平歩道だが、黒部川対岸に
目をやれば、そこは人間が入る隙間のない
奥鐘山の大岩壁が長々と切り立っている
アプローチ 1時間30分
欅平 858m 14:30〜14:40 気象;曇り/晴 北微風 気温;2℃ 携帯(FOMA);圏外
『やれやれ』水平歩道の始・終点のカンバンで、下る前の一休みだ。
朝、仙人温泉小屋のおじさんから頂いた飴が美味しい。
群れで行動しています
野生の猿達
人の気配があるとすぐに逃げた
急峻な場所に電線が通っていてビックリ
四本目の鉄塔が欅平
阿曽原から10.3km
欅平と欅平の駅の標高差は280mほど
道はジグザグで思ったより
なだらかに下って行く
下り  20分 
欅平駅 590m 15:00下山 気象;曇り/晴 気温;22℃ 携帯(FOMA);圏外
うずうずカマボコは北陸での定番「赤巻」です
秘境黒部山菜入り峡谷そば
先行されたおじさんは、もう宇奈月で
温泉ひとっ風呂浴びてる時分か_
自分は阿曽原から5時間かかった。
山行終了
自分的には、ほぼ予定どうりの到着だが、トロッコ列車の整理券は一本待つ事となる。
欅平にも日帰り可能な温泉もあるが、今はお腹を満たしたい。
駅舎の蕎麦を食べたり、トイレで身体を拭いて着替えたりして時間をつぶす。

帰路
正確には 「トロッコ電車」 です 黒部渓谷に沿ってトロッコ列車は宇奈月へ下って行く。
以前より軌道や隧道が整備され、風景もだいぶ普通ぽくなったトロッコ列車だが、
オープンエアーの解放感は昔と少しも変わらない。
  欅平→宇奈月電車(トロッコ列車)
  宇奈月→新魚津電車(富山地方電鉄)
  魚津〜上越→自宅電車(JR)
本能寺の変の知らせがあと一日早ければ…
魚津は天地人一色でした
さすがに一人では多かった
夕飯は駅弁のます寿司を頂く
気分は富山なのに、あっという間に関東だ
驚くほど速い上越新幹線

参考タイム
-移動のみ-
室堂〜浄土山〜一ノ越 1時間20分
一ノ越〜雄山〜剱澤小屋 2時間35分
剱澤→剱岳 2時間25分
剱岳→北方稜線→池ノ平小屋 4時間20分
池の平小屋→阿曽原温泉小屋 6時間35分
阿曽原温泉小屋→水平道→欅平駅 4時間35分
天気図
この山行時の天気図 ;株式会社ウェザーマップ/気象人 のページへリンクさせていただいております
日ノ出05:00頃 日ノ入19:00頃
装 備   水:1.5Lハイドロレーションシステム+1L   6食+行動食4日分  (残:1食+行動食1日分)
  コンロ(中カートリッジ*1)  60L(18kg)
  Wストック  ヘルメット ピッケル アイゼン(未使用)
反 省 温泉 池ノ平のチンネの湯、天然の仙人温泉小屋・阿曽原…秘湯の宝庫だったのに
二泊三日、テント泊のスケジュールの為温泉に入り損ねた。 また行かなくちゃ。
good 天候  天候に恵まれ、バリエーションルートの北方稜線も楽しく歩けました。(除く池ノ谷ガリー)
スケッチ 時間に余裕を持って行動したおかげで行程中でも幾度かスケッチすることができました。
感 想 今回初めて歩くバリエーションルートだったが、最近はweb上に記事や写真が沢山掲載されている。
全ての内容を鵜呑みにしたり、自身に当てはめる事はできないが、大まかなイメージやルートは前もって
チェックできる。 おかげで大分スムーズに歩けました。 『さて、映画でも観に行きましょうか!』
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